「息が苦しい人は、しやすい状態を探る練習を」ヨガ講師が必ず伝えていること

ヨガジャーナルオンライン

【Sayaka Ono】

「呼吸を止めないで」「お腹に力を入れて」…ヨガスタジオで何度も耳にしているからこそ、つい聞き流してわかっているつもりになっていることはありませんか?そこで、人気講師たちが必ず伝えていることと、その言葉の意味を詳しく伺いました。心に響くインストラクションが人気を集める芥川舞子先生の場合は…?

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1.自分にとって最適なポーズの指標は「呼吸」

快適なポーズの形は人によって違い、個人を尊重しないとヨガは正しく機能しないと言う芥川舞子先生。だから、「お手本どおりに動く必要はなく、一人ひとりポーズの形は違っていいというのが大前提。最適なポーズの指標となるのは、心地よい『呼吸』ができることです。そんな形を見つけるために大切なことを、伝えています」

芥川舞子先生 【photo by?Sayaka Ono】

2.息がしやすいことは生きやすいこと

ポーズで快適な呼吸を意識できると、生活でも呼吸が自分にとっての心地よさの指標に。息が詰まりそうなら仕事量を調整したり、逆に頑張っていても呼吸が快適なら無理していないと判断。呼吸は自分に優しい生き方を教えてくれます。

「息がしやすい状態」がわからない人のためのプラクティス

STEP1:クンバカ呼吸
まずはクンバカ呼吸で、息をしているときと止めているときの差を感じることから。息を吸いきる手前と、吐ききった後に各2〜3秒息を止めて、4呼吸。

【photo by?Sayaka Ono】

STEP2:腕を上げ下げ
次に、吸う息で両手を上げて頭上で合掌し、吐く息で腕を下げるのを4回。動きをつけて呼吸が快適に感じられる状態を探す。

【photo by?Sayaka Ono】

STEP3:前屈
最後に大きな動きと連動させて呼吸を観察。息を吐きながら前屈、吸いながら体を起こすのを4回。苦しければ膝を曲げるなど、息がしやすい状態を探す。

吐く 【/photo by?Sayaka Ono】

吸う 【/photo by?Sayaka Ono】

3.練習はポーズ・呼吸法・瞑想がセット

私が指導するハートオブヨガでは、ポーズで体が整うと呼吸が深まり、その結果快適に瞑想できると考えます。そのためポーズ→呼吸法→瞑想の順に、セットで練習。そうすることでポーズが呼吸に、呼吸が瞑想に活かされている実感を得られます。

ポーズ

【photo by?Sayaka Ono】

呼吸法

【photo by?Sayaka Ono】

瞑想

【photo by?Sayaka Ono】

4.呼吸しやすい位置に体をおきましょう

呼吸が辛ければ、ポーズを軽減して手や脚を呼吸が楽にできる位置まで調整。軽減ポーズは効果まで半減するという考え方は誤解。呼吸しやすい位置でポーズをすると、四肢の力みが取れてバンダが安定し、十分な効果が得られます。

パールシュヴォッターナーサナの場合

腿裏が硬い人は、前屈時に手をすねか膝に移動させ呼吸しやすい体の位置を探る。

パールシュヴォッターナーサナ 【/photo by?Sayaka Ono】

息がしやすい位置を探す 【/photo by?Sayaka Ono】

鋤のポーズの場合

胸の大きな女性はつま先を床につけると胸が圧迫され、呼吸が苦しいことも。マットから離し腰を両手で支えてOK。

【photo by?Sayaka Ono】

教えてくれたのは…芥川舞子先生
ハートオブヨガ国際認定講師の芥川洋輔氏の指導を受け、共に少人数メンバーシップ制のHRIDAYA YOGA SCHOOLを主宰。自身のスタジオを中心にハートオブヨガを伝える。?
photos by Shoko Matsuhashi Sayaka Ono
illustration by Nanayo Suzuki
text by Ai Kitabayashi Ayako Minato
yoga Journal日本版Vol.66掲載
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著者プロフィール

世界のヨガ情報を発信するニュースメディア。ボディメイクに役立つポーズや不調を解消するメソッドのほか、ファッション、ヘルシーフード、ヨガを愛する著名人へのインタビューなど、ビューティ&ヘルス系の最旬トピックスを配信します。

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