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廣瀬俊朗が語る「自分らしさ」の見つけ方
リーダーとして大切にしてきたこと
ラグビー元日本代表主将の廣瀬俊朗氏
ラグビー元日本代表主将の廣瀬俊朗氏【写真:田村翔/アフロスポーツ】

 初開催となったワールドカップで日本代表が躍進し、日本ラグビー界にとって歴史的な一年となった2019年。その中でドラマ『ノーサイド・ゲーム』出演などによって、日本代表選手と並んで人気を集めたのが廣瀬俊朗氏だった。

 現役時代は日本代表主将を務めた廣瀬氏にリーダーシップや「自分らしさ」の見つけ方について聞いた。

各国の国歌をみんなで歌った「スクラムユニゾン」

――2019年の日本ラグビーで印象的だったことは?


 ワールドカップを通してラグビーの素晴らしさが伝わったことがうれしかったです。日本国内での広がりもそうですし、外国人の方々が日本の良いところを発見してくれたのも良かったですね。


 個人的には2016年に選手を引退して、日本開催のワールドカップにどう携わることができるかを考えてきました。そこで全出場国の国歌をみんなで歌う「スクラムユニゾン」というプロジェクトを進めてきましたが、世界のファンがすごく喜んでくれて、日本のファンと一緒になって楽しむことができました。


 ワールドカップで日本代表が勝ってくれたことはもちろんうれしかったのですが、世界の人々が一体になれるイベントが成功して、スポーツの魅力が多くの方々に伝わったことに価値があると思います。これは東京オリパラにもきっとつながります。


――廣瀬さんにとってもドラマ出演など激動の一年だったと思いますが?


 ドラマは大変でした(笑)。大変でしたけど、今までラグビーを知らない方々に届いたのでドラマの強さを感じました。

 現役時代は選手として「ラグビーを伝えたい!知ってもらいたい!」と頑張ってもなかなか広まらなかったんですが、『ノーサイド・ゲーム』を見ていただいたことでラグビーがどのようなスポーツかをワールドカップの前に知ってもらえたのはすごく良かったと思います。

リーダーとしてどう伝えるか?

2009年1月には不祥事に揺れた東芝ラグビー部を主将としてまとめ、優勝に導いた
2009年1月には不祥事に揺れた東芝ラグビー部を主将としてまとめ、優勝に導いた【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

――ドラマやワールドカップの解説では廣瀬さんの「伝える力」が光ったと思いますが、現役時代からリーダーを務めてきたことが「伝える力」に影響しているのでしょうか?


 リーダーは話す機会が多いですし、どう伝えるかは常に考えてきました。


 現役時代は自分が話したことの振り返りを大事にしていました。みんなの前で話しても、今日は部員にあまり響かなかったな……ということもあります。それは選手の表情、その後の練習や試合の出来などを見て判断して、次にどう話せば伝わるかを試行錯誤してきました。


――リーダーとしてのあり方や、発信の仕方などが明確になっていったきっかけはあるのでしょうか?


 たくさんありますが、東芝時代の2009年1月の不祥事(部員がドーピング違反で無期限資格停止処分となり、部の存続も危ぶまれる事態に)はきっかけのひとつだと思います。

 厳しい状況でしたが、自分の思っていることを選手に素直に伝えたことでチームとしてまとまることができました(東芝は2月のマイクロソフトカップで優勝)。リーダーとして、自身の「内なる声」を伝えた方が良いと感じるようになった出来事です。


――マイナスなことがあったからこそ、廣瀬さんのリーダーシップの取り方が明確になったのでしょうか?


 結果的にそうだったかもしれませんが、自分としても主将2年目で変えていたり、明確になっていたことがあったので、不祥事が起きる前からやっていたことが結果につながったと感じています。

構成:スポーツナビ

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

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