最強ガードコンビ擁する福岡第一が本命
女子は2強時代か…ウインターカップ展望

「たら・れば」が満たされた。高校バスケットの祭典「ウインターカップ」は、今季から出場チーム数を増やして行われる。これまでは、強豪校が同じ都道府県で潰し合うために「あのチームが全国大会に出ていれば……」と言われるチームがいくつか存在したが、その可能性は極めて低くなった。


 12月23日に開幕する「SoftBankウインターカップ2019 第72回全国高校バスケットボール選手権大会」は、出場チーム数を男女各50校から60校へ増やして行われる。これまでは、47都道府県の代表と、1つの開催地枠(東京)、同年夏の全国高校総体(インターハイ)決勝進出2チームの50チームだったが、今季からは、春から夏にかけて行われる全国9地域のブロック大会の優勝都道府県に1枠ずつ出場枠を与えることになった(関東のみ2枠)。

打倒・福岡第一が他校の共通テーマ

全日本選手権でBリーグの強豪千葉ジェッツ相手に21得点の活躍を見せた福岡第一の河村勇輝(写真中央)
全日本選手権でBリーグの強豪千葉ジェッツ相手に21得点の活躍を見せた福岡第一の河村勇輝(写真中央)【写真は共同】

 特に、男子は上位候補のチーム数がぐんと増える。


 前回大会、優勝した福岡第一の井手口孝コーチは「僕たちは、福岡県で決勝をやって来た」と話した。全国屈指の力を持ちながら、福岡県代表の1枠争いに敗れた福岡大大濠へのリスペクトだった。彼らが出ていれば、きっと決勝戦まで進んだであろうという意味合いだ(どちらかが夏のインターハイで決勝に進むことで、ウインターカップにそろい踏みということが多かったが、昨年はインターハイの時期に両校とも世代別日本代表で主力が抜けてしまい、決勝に進出できなかった)。


 しかし、出場チーム増加により、ファンにとっても「見たいチームが出ていない」状況になる確率は大幅に下がった。今大会は強豪がひしめく都道府県から、有力チームが2校出ている。目立つところでは、福岡(福岡第一、福岡大大濠)、新潟(開志国際、帝京長岡)、愛知(桜丘、中部大第一)京都(東山、洛南)といったところだ。見どころは、確実に増えた。


 ほかに、八村の背中を追う存在として期待がかかる有望株・山崎一歩(1年)を擁する明成(宮城)も冬に仕上げてくるチームで要注目だ。3×3の世代別代表に選出されているオールラウンダー・三谷桂司朗(3年)を擁する広島皆実なども虎視眈々と上位を狙う。


 しかし、優勝候補の筆頭は、3連覇を狙う福岡第一で揺るがない。スピードスターの河村勇輝(3年)と小川麻斗(3年)のツーガードと、留学生のクベマジョセフ・スティーブ(3年)が中心。11月30日には、天皇杯2次ラウンドでBリーグの強豪・千葉ジェッツと対戦。73-109で敗れたが、見せ場を作った。特に、21得点10アシストを挙げた河村の高速ドライブは見ものだ。


 打倒・福岡第一は、他校の共通の挑戦テーマとなる。

平野貴也
平野貴也

1979年生まれ。東京都出身。専修大学卒業後、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集記者を経て2008年からフリーライターとなる。主に育成年代のサッカーを取材。2009年からJリーグの大宮アルディージャでオフィシャルライターを務めている。

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