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投手コーチが話す「第二先発の難しさ」
韓国戦・勝負を分けたポイント

決勝の継投は「勘になってくる」

決勝は高橋礼(写真中央)もブルペン待機するという
決勝は高橋礼(写真中央)もブルペン待機するという【写真は共同】

 同時に求められたのが、プレミア12で優勝するという結果だ。その過程にあるスーパーラウンド最終戦で勝ちパターンを温存しながら、データを収集できたことは大きかった。建山コーチはこう話している。


「実際、(データ通りに)投げ切ったボールに対して(韓国打線が)どういうアジャストをするか。やっぱり甘いボールは打たれるとか、ピッチャー全体で感じられたと思います。もちろん明日に生かさないといけないことです」


 再び韓国と激突する決勝で、先発マウンドを任されるのは山口俊(巨人)だ。


「自分自身は先発ですけど、長いイニングというのは頭から外して、一人一人、1イニング1イニングをしっかり投げていく。後ろにいい投手が控えているので、しっかりいい形でつなげるようにやりたいです」


 過去2戦の山口は、決して状態が良くなかった。仮に早いイニングで降板するような展開になった場合、建山コーチはこう想定している。


「明日は高橋礼(福岡ソフトバンク)もブルペンに入ります。もちろん(試合途中から投げてどうなるか)分からない部分はありますけど、力のあるピッチャーなので。中継ぎの起用は、明日のわれわれの勘になってくると思います」

この勝利をどう次につなげるか

この日の勝敗を分けたプレーの一つが、5回表1死満塁の場面。三塁ランナーの李政厚(写真右)のタッチアップが遅れ、失点を免れた。相手のミスを確実にアウトにすることは決勝でも求められる
この日の勝敗を分けたプレーの一つが、5回表1死満塁の場面。三塁ランナーの李政厚(写真右)のタッチアップが遅れ、失点を免れた。相手のミスを確実にアウトにすることは決勝でも求められる【写真は共同】

 消化試合だったスーパーラウンド最終戦と異なり、決勝は独特の緊張感に包まれるはずだ。韓国の金卿文(キム・ギョンムン)監督が「今日の試合はいったん忘れて明日の試合にベストを尽くして必ず勝ちたい」と話した一方、日本の首脳陣はスーパーラウンド最終戦でしっかり勝ち切ったことを強調した。


 この日の勝敗を分けたプレーの一つが、日本が1点リードで迎えた5回表の1死満塁の場面だ。韓国の6番・姜白虎(カン・ベクホ)がライトフライを放った際、三塁ランナーの李政厚(イ・ジョンフ)のスタートが遅れて併殺となった。


 金子コーチが「サードランナーのミスだと思います」と指摘したように、打球判断をしっかりされていれば同点になっていた。そうしたミスを相手が犯した場面で、日本は鈴木と外崎がきっちり好連係を見せている。このプレーについて、金子コーチは「取れるアウトを取る。今日ダラダラやってしまっていたら、そういう隙がお互い明日につながりますから」と評価した。


 一方で稲葉篤紀監督は、「正直、勝ったことに気分はいいですけど、今日の1試合を明日にどうつなげられるかが一番大事だと思います。そういう意味では、われわれはしっかりした野球をできたなというところだと思います」と話した。


 スーパーラウンドが終わり、いよいよ迎えるプレミア12の大一番。宿敵・韓国との決戦に、万全の準備をした侍ジャパンが臨む。

いよいよ今夜が決勝。侍ジャパンは第2回優勝を飾れるか
いよいよ今夜が決勝。侍ジャパンは第2回優勝を飾れるか【写真提供:WBSC】
中島大輔
中島大輔

1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。05年夏、セルティックの中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に野球界の根深い構造問題を描いた『野球消滅』(新潮新書)。2013年から中南米野球の取材を行い、2017年に上梓した『中南米野球はなぜ強いのか』がミズノスポーツライター賞の優秀賞。

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