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豪華メンバーがそろった侍ジャパン
4年前のリベンジへ、鍵は稲葉監督の見極め
井端コーチ(右)とグラウンドの状況を確認する稲葉監督
井端コーチ(右)とグラウンドの状況を確認する稲葉監督【写真は共同】

 準決勝で韓国に敗れた4年前のリベンジを期す、プレミア12の初戦を侍ジャパンがいよいよ迎える。


 11月4日、台湾のホテルでグループBのオープニングラウンド前日会見に臨んだ稲葉篤紀監督は、大会への意気込みについてこう答えた。


「前回は世界一を目指して3位に終わっているので、全員で結束力を持って世界一を狙っていきます」

欠かせない戦力・丸は1打席でも多く

 投打に豪華メンバーをそろえる今回のチームでポイントになるのが、首脳陣のプラン通りに試合展開がならなかったとき、どんな手を打っていけるかだ。

 打線ではカナダとの強化試合で秋山翔吾(埼玉西武)が死球を右足薬指に受けて骨折し、チームを離脱。丸佳浩(巨人)が緊急招集された。1番に固定されると見られていた秋山が抜け、稲葉監督はどんなオーダーを組むのか。カナダ戦での各打者の状態も踏まえ、先発メンバーを予想してみた。


1(一)山田哲人(東京ヤクルト)

2(二)菊池涼介(広島)

3(左)近藤健介(北海道日本ハム)

4(右)鈴木誠也(広島)

5(指)吉田正尚(オリックス)

6(中)丸佳浩(巨人)

7(遊)坂本勇人(巨人)

8(三)松田宣浩(福岡ソフトバンク)

9(捕)小林誠司(巨人)

秋山の離脱で急きょ代表招集された丸。実践感覚を早く取り戻せるか
秋山の離脱で急きょ代表招集された丸。実践感覚を早く取り戻せるか【写真は共同】

 注目のリードオフマンは、稲葉監督がもともと「プランB」として持っていた山田と予想する。11月1日のカナダ戦では1番で起用され、5回にセンター前タイムリーを放った。10月22日から26日の宮崎合宿では状態が心配されたが、稲葉監督は復調気配を感じている。


「変化球に対して悪いときには体が反応して、手がどうしても出てしまうんですけど、今日(1日のカナダ戦)は非常に見逃し方が良いと、金子(誠)ヘッドと話をしていました。ストライクゾーンであれば、しっかり自分のタイミングで振れるのは、宮崎合宿から比べて良くなったところです」


 クリーンアップは、打線で最も状態の良い近藤、稲葉監督が4番として信頼を置く鈴木、吉田と並ぶ。吉田は1日のカナダ戦では4打数無安打に終わったが、結果を分けたのはわずかなズレだった。台湾で行われた3日の練習後に「ミスショットを減らして、しっかり強いスイングを心掛ければいいかなと思います」と話した通り、打席での感覚を高めていければ鋭い打球が増えるはずだ。


 6番以下でポイントになるのは、実戦感覚をいかに早く取り戻せるか。丸には1打席でも多く立たせたいところで、先発起用するだろう。初戦のベネズエラ戦、続くプエルトリコ戦が行われる桃園国際野球場は照明の数が少なく、日本のプロ野球の球場より暗いため、守備力という意味でも丸は欠かせない。本調子でない坂本、松田はベテランとしてチームを引っ張る存在であり、復調が待たれる。


 ただし、彼らが結果を出せなかった場合、浅村栄斗(東北楽天)、外崎修汰、源田壮亮(ともに西武)と状態の良い選手がそろっており、稲葉監督が短期決戦でどう見極めるかも勝負の分かれ目になる。

中島大輔
中島大輔

1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。05年夏、セルティックの中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に野球界の根深い構造問題を描いた『野球消滅』(新潮新書)。2013年から中南米野球の取材を行い、2017年に上梓した『中南米野球はなぜ強いのか』がミズノスポーツライター賞の優秀賞。

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