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ZOZOチャンピオンシップ特集
丸山茂樹だから分かる、松山・石川の状態
日本開催の地の利を生かせば優勝も…
ZOZOチャンピオンシップに参戦する松山英樹。果たして優勝の可能性は?
ZOZOチャンピオンシップに参戦する松山英樹。果たして優勝の可能性は?【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 日本初開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」が10月24日に開幕する。開幕の3日前にはスペシャルマッチ「ザ・チャレンジ:ジャパンスキンズ」が行われ、タイガー・ウッズら世界トッププレーヤーが日本に集結する。


 世界最高峰のツアーPGAツアーにおいて、松山英樹以外で複数勝利を挙げている人物は1人しかいない。丸山茂樹だ。丸山は「ザ・チャレンジ:ジャパンスキンズ」で「GOLFTV」の解説をし、「ZOZOチャンピオンシップ」本戦でもテレビ解説を行う。PGAツアーで3勝の経験を持つ丸山は日本初開催となるPGAツアーについて、どのような展望を持ち、または期待をしているのか? 開催前に話を聞いた。

信じられないようなショットが出るのが魅力

――「ZOZOチャンピオンシップ」での注目選手は誰でしょうか?


 今回出場する選手は全員、注目選手だと思っていますが、目玉になる人と言ったらタイガー・ウッズ、ロリー・マキロイ、松山英樹じゃないでしょうか? ただ、特に誰を注目するというのではなく、この日本で開催されるPGAツアーに注目してもらいたいなと思っています。PGAツアーの選手がどんなパフォーマンスをするのかを、日本でまだ見たことのないギャラリーの方々が、どのように見てもらえるかが大事だと思います。


――日本のギャラリーにぜひ見てもらいたいポイントはありますか?


 飛距離の迫力だったりとか、攻撃と防御の温度差だったりとか、「こんなことができるんだ」「あんなことができるんだ」というところですね。日本のファンの中には男子プロは飛ぶから参考にならないと言う人もいますが、僕は違うと思っています。ゴルフは、男子も女子もスイングの基本は一貫したものがありますので。男子のすごさは参考にならないのではなくて、世界のプレーヤーがどんなゴルフをするのかを、ファンの皆さんにもっと注目をしてもらいたいなと思いますし、そういうところをしっかりと見てもらえたらなと思います。


――そのすごい部分というのは具体的にどんなプレーですか?


 歴然と違うのは、やはりセカンドショットの精度やホールインワンの出る確率ですね。日本のトーナメントとは違って毎週のようにすごいスーパーショットが出てきます。「ショット・オブ・ザ・デイ」という言葉が出てくるように、信じられないようなショットが出るのがPGAツアーだと思うので、「ZOZOチャンピオンシップ」でもそういうショットがたくさん見られると思います。


――タイガー・ウッズの注目ポイントはどんなところでしょうか?


 僕は「タイガーが日本で4日間プレーする」ということが何よりも一番大事なことだと思っています。若手選手が多い中に、タイガー・ウッズという選手が入っているというのが僕はすごく大きなポイントだと思うので。いるだけで盛り上がるから大丈夫です。もちろん活躍するに越したことはないけど、その期待値は必要ないと思います。この人はもう神ですから。


――タイガー・ウッズを見るということだけで、すごく価値がある?


 そうです。そこですよ、注目点は。

松山はコースマネジメントが非常に上手

日本初開催となるPGAツアーの見どころを語る丸山茂樹プロ
日本初開催となるPGAツアーの見どころを語る丸山茂樹プロ【赤坂直人/スポーツナビ】

――松山英樹選手についてですが、最近優勝から離れているのは、どのような理由があると考えていますか?


 コンビネーションでしょうね。やはりショット、大きく分けてドライバー、アイアンショット、アプローチ、パターという、そのコンビネーションがうまくいっていないと感じます。だからスコアが極端なんですよね。「71」の次に「61」を出す。そうではなく、「67」で4日間できることが大事なことだと思います。ただ、そのバラつきがあるだけのことなので、今は本当に辛抱の時期です。一つ一つを取り上げてみると、別にそんなに悪くない。ただ、その4日間でコンビネーションがうまくいかないと、絶対勝てないスポーツなので、そこが少し足りないと感じています。せっかくドライバーが良いのに、アイアンショット以降がつながっていないとか、アイアンが良いのに、パットが2つ3つ入っただけで空気変わるのにね、とか。これだけショットが悪くて、パットが悪かったらうまくいかないね、とか。もうこのコンビネーションですよね。「ショットもパットもめちゃくちゃ良かったね」とか、「なんかこの4日間安定したね」ということが、今はあんまりないと思っています。


――日本で開催されることで、松山プロが有利な点はありますか?


 それはもちろんです。松山選手からしてみれば、コースはやはり慣れてるレイアウトですよね。林間コースでトラディショナルタイプなのは、すごく慣れている。日本の芝だったり、環境だったり、空気だったり、フラストレーションがないわけですよね。ゴルフが終わったアフターのこともそうだし、朝ご飯から充実しているし、そういうこと考えたらプラスの方が大きい。すべてにおいて松山選手に有利な方向にあるんじゃないかなと思います。まあ他の日本人選手にも同じことが言えますけどね。


――丸山さんが考える松山プロの魅力は何ですか?


 完成度の高いショットが一番の魅力だと思います。それからコースマネジメントが非常に上手な選手です。常に攻撃的ではなく、ディフェンス力がものすごく強い選手だと思います。それで自分がイケると思った瞬間の攻撃的になるそのメリハリのスイッチングがうまくできている人です。何となくプレーを見ていて、調子は良いんだけど、なんとなくセーフティーなところに打ってきている日と、もう今週はノッている時とメリハリがしっかりとしてる。自分の中でも、そのスイッチングがきちんとできているとは思いますけどね。ピンばっかり狙っているのではなく、無謀なショットばかり打つのでもなく、自分がどんな状態であるのかを、自問自答しながらうまくコースマネジメントができてる人。そういうところの落ち着きが非常にありますね。

北村収
北村収

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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