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日本代表、運命の一戦で問われる総合力
データで見るスコットランド戦

“因縁の相手”スコットランド代表戦

ラグビーワールドカップで初の決勝トーナメント進出を狙う日本代表
ラグビーワールドカップで初の決勝トーナメント進出を狙う日本代表【写真:アフロ】

 いよいよ新たな歴史を築く、大一番を迎える。


 ラグビーワールドカップは10月13日にプール最終戦を迎え、プールAのラグビー日本代表(世界ランキング8位)は神奈川・横浜国際総合競技場にスコットランド代表(同9位)を迎える。


 3連勝で勝ち点14の日本代表は予選プール首位、一方のスコットランド代表は2勝1敗で勝ち点10の3位。日本代表は負けても決勝トーナメントに進出する可能性は残すが、引き分けや勝利で勝ち点2以上を挙げれば堂々の首位で予選プールAを突破し、初のベスト8が決まる。


 ただ日本代表とスコットランド代表の過去の対戦成績は1勝10敗(互いにテストマッチと認めた試合では0勝7敗)である。前回大会でも10対45で唯一敗れた因縁の相手に、日本代表はどうやって勝利するのか、STATSのデータ(共同通信デジタル提供)から迫る。


 スコットランド代表は9日に61対0で勝利したロシア代表戦から、12人を変更した。34対0で勝利した予選プール2試合目のサモア代表戦を軸にデータを見ていきたい。

キープレイヤーはレイドローら3人

スコットランド代表の中心として活躍しているSHレイドロー
スコットランド代表の中心として活躍しているSHレイドロー【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

 スコットランド代表は前指揮官であるニュージーランド出身のヴァーン・コッターHC(ヘッドコーチ)が就任してから攻撃的なラグビーを志向し、それはグレガー・タウンゼントHCにも引き継がれている。パスによる展開だけでなく、SHやSOを起点としたハイパントキックからのアンストラクチャー(崩れた局面でのプレー)もうまい。


 つまり、日本代表のラグビーとも似ており、がっぷり四つの展開になりそうだ。日本代表の選手たちが「9番、10番、15番を警戒している」と言うとおり、ゲームキャプテンを務めるSHグレイグ・レイドロー、SOフィン・ラッセル、FBスチュアート・ホッグの世界的にも有名な3人がキープレイヤーである。


 3対27で負けたアイルランド代表戦でもパス回数は相手のほぼ倍の183回で、サモア戦ではパスは167回(相手は118回)とFW、BK一体となりボールを動かし、SOラッセルの5回を筆頭にオフロードパス(タックルを受けながらのパス)も15回と、チームとしてボールをつなぐ意識が高い。この試合は高温多湿で自チームのミスが増えると、途中からSOラッセルはキッキングゲームに持ち込み、チームを勝利に導いた。


 キックの回数はSOラッセルが8回、SHレイドローが7回、FBホッグが6回だった。2016年、2017年の欧州シックス・ネーションズのMVPであるホッグはカウンター能力も高く、この試合では50メートル級のDGも決めている。また7人制代表でも活躍したWTBダーシー・グレアムは、ロシア代表戦で両チームトップの12回のボールキャリー、184メートルのランを見せた。

斉藤健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。 学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「世界最強のゴールキーパー論」(出版芸術社)、「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)など著書多数。最新刊は「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版/2017年11月刊)。

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