日本代表、3戦目は「フィジカルな挑戦」 データで見るサモア代表の特徴
サモア相手にスクラムで優位に立ちたい
日本代表HO坂手淳史(中央)には、セットプレーの安定も求められる 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
データからサモア代表は、スクラムでスコットランド代表からプレッシャーをかなり受けていたことがわかる。日本代表はスクラムでアイルランド代表とも対等に戦っており、サモア代表戦ではスクラムで優位に立ちたいところだ。HO坂手は「(サモア代表は)重さを持って前に出てくるようなスクラムを組んでくるので、引いてしまうとダメという印象です。8人で固まっていいスクラムを組めれば」と意気込んでいる。
FW第3列の戦いで上回ることができるか?
攻守に激しいプレーが持ち味のサモア代表TJ・イオアネ 【写真:松尾/アフロスポーツ】
またロシア代表戦で2トライを挙げて、11試合で11トライをマークしているエースWTBエド・フィドウ(前の試合で退場処分も日本代表戦の出場が可能に)もボールを渡したくない選手である。
また過去2試合でタックル回数が20回以上だったTJ・イオアネを筆頭に、キャプテンのNo.8ジャック・ラム、FLクリス・ブイのバックローの3人はタックル回数も多く、攻守にわたって接点でもよく絡んでいる。日本代表もFLリーチ、ピーター・ラブスカフニ、No.8姫野和樹の3人が運動量、フィジカルで相手のバックローよりも上回りたい。
日本代表は前回大会でもサモア代表と対戦し26対5で勝利している。今回の対戦でもFW勝負、接点で互角以上に戦い、セットプレーでプレッシャーをかけて、相手をイライラさせて、反則を誘うことで主導権を握りたい。また後半、相手の運動量がなくなってきたところで、ベテランのHO堀江翔太、SH 田中史朗、スピードスターの福岡堅樹といった経験豊富な選手を投入し、しっかりと試合を締めたい。
日本代表が目標とするワールドカップベスト8に向けて、まずは勝利が一番である。そして、展開次第で4トライ以上を挙げてボーナスポイントも獲得し、いい形で予選プール最後のスコットランド代表戦を迎えたいところだ。