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日本代表、3戦目は「フィジカルな挑戦」
データで見るサモア代表の特徴

決勝トーナメント進出へ3連勝を狙う日本代表

アイルランド戦で激しいプレーを見せたリーチ マイケル。サモア戦でも活躍が期待される
アイルランド戦で激しいプレーを見せたリーチ マイケル。サモア戦でも活躍が期待される【Photo by Yuka SHIGA】

 ラグビーワールドカップは開幕から2週間が経過し、予選プールも折り返しを迎えた。アイルランド代表から金星を挙げた日本代表(世界ランキング8位)は10月5日、愛知・豊田スタジアムでサモア代表(同15位)を迎え撃つ。


 開幕から連勝を達成した日本代表は勝利で勝ち点を積み上げ、できれば4トライ以上のボーナスポイントを得て、予選プール最後のスコットランド代表戦に向かいたいところだ。


 サモア代表と言えば、過去にワールドカップで2度、準々決勝に進出しており、アイランダーの中でもっとも成功しているチームだ。予選プール初戦のロシア代表戦は前半こそ苦戦したが6トライを挙げて34対9で快勝。2戦目のスコットランド代表戦は相手ディフェンスに零封されて0対34で敗れて1勝1敗。


 それでは日本代表がどういった戦いをすべきなのか、そしてどこに警戒すべきかをデータ(STATS、共同通信デジタル提供)から読み取っていきたい。

ラインブレイク数の差が勝敗に影響

日本をよく知るサモア代表SOトゥシ・ピシ。日本戦はベンチスタートとなった
日本をよく知るサモア代表SOトゥシ・ピシ。日本戦はベンチスタートとなった【写真:松尾/アフロスポーツ】

 サモア代表は基本的には大きなFWがフィジカルを前面に出して突破し、外の空いたスペースをBKが突くというラグビーである。日本のサントリーやサンウルブズにも在籍したSOトゥシ・ピシは「(日本代表戦は)ボール保持が鍵を握る」と話した。


 サモア代表は勝利したロシア代表戦、敗れたスコットランド代表戦で、データ的にはあまり変わらなかった。ボールインプレーは37分台と35分台、ボールポゼッションは42%と43%、テリトリーは37%と43%、ボールを持って攻撃した時間は16分と17分だった。


 勝利したロシア代表戦ではラインブレイク数7回(相手が2回)、敗戦したスコットランド代表戦ではラインブレイクが1回(相手が6回)だった。勝利した試合はボールを持って走った距離は885m、敗戦した試合では633mだった。つまり、ロシア代表戦では有効なアタックができ、ラインブレイクがトライに結びついている。逆にスコットランド代表戦は相手ディフェンスの前に有効なアタックができなかったというわけだ。

日本代表はFWの先発を3人変更

ジョセフHC(中央)はサモア戦に向けて先発3人を入れ替えた
ジョセフHC(中央)はサモア戦に向けて先発3人を入れ替えた【写真:森田直樹/アフロスポーツ】

 日本代表はアイルランド代表戦ではタックル成功率が96%、相手に許したラインブレイク数は1回とディフェンスで見せた。再び同じようなディフェンスができれば、勝利に大きく近づくことは間違いない。


 ジェイミー・ジョセフHCがサモア代表戦に向けて「フィジカルな挑戦になる」と言っているとおり、日本代表FWが体格の大きなサモア代表FWを前に出さなければ、相手のBKにスペースを与えることもなく失トライも抑えられる。そのため、日本代表のメンバーを見ても、BKは前の試合から変更なく、FWのみ3人変更。HO坂手淳史、LOヴィンピー・ファンデルヴァルト、FLリーチ マイケルが先発、フィジカルが持ち味のLOヘル ウヴェも今大会初のメンバー入りとなった。


 サモア代表はロシア代表戦では反則数こそ9回だったが、2人がハイタックルで3試合の出場停止となった。またスコットランド代表戦では15回の反則をした。日本代表がディフェンスでしっかり相手のアタックを抑えつつ、SH流大やSO田村優からのキックで相手の大きなFWを背走させることができれば、徐々に相手はイライラして、反則が増えていくはずだ。

斉藤健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。 学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「世界最強のゴールキーパー論」(出版芸術社)、「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)など著書多数。最新刊は「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版/2017年11月刊)。

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