【記録と数字で楽しむドーハ世界選手権】女子100mH/木村文子、寺田明日香

日本陸上競技連盟
チーム・協会

【JAAF】

9月27日(金)から10月6日(日)の10日間、カタールの首都ドーハで「第17回世界選手権」が開催される。ここでは、日本人が出場する種目を中心に、「記録と数字で楽しむドーハ世界選手権」を紹介する。

なお、これまでにこの日本陸連HPで各種の競技会の記事で筆者が紹介したことがある同じ内容のデータも含むが、可能な限りで最新のものに修正した。
★女子100mH★
日本選手権を制した木村文子(エディオン)と9月1日に日本人初の12秒台(12秒97)で19年ぶりに日本記録を更新した一児の母・寺田明日香(パソナグループ)が出場する。

五輪と世界選手権を含め、「母親」である日本人選手が出場するのは、2008年・北京五輪で5000mと10000mに、09年と11年の世界選手権でマラソンに出場した赤羽(あかば)有紀子さん(ホクレン)に続き史上2人目。

この種目に2人がエントリーするのは、2017年のロンドン(木村。紫村仁美/東邦銀行)に続き2回目。

世界選手権の日本人最高成績は、17年・木村の「準決勝・第2組7着」。
最高記録は、同じく木村で、「13秒15(-0.9)/2017年・予選2組4着」 

2019年の記録での順位(1国3人以内でカウント)は、寺田(12秒97)が26位タイ、木村(13秒05)が35位。

予選・準決勝・決勝の3ラウンドで行われた大会(1983年と99年以外)での「決勝に進めなかった(準決勝で落選)最高記録」と「準決勝に進めなかった(予選で落選)最高記録」は、
 年  準決落最高 予選落最高
1987年  13.04    13.40
1991年  13.02    13.29
1993年  12.96    13.41
1995年  12.87    13.13
1997年  12.91    13.07
2001年  12.78    13.13
2003年  12.87    13.29
2005年  12.85    13.17
2007年  12.80    12.94
2009年  12.76    13.23
2011年  12.86    13.28
2013年  12.82    13.24
2015年  12.86    13.13
2017年  12.87    13.14

以上の通りで、準決勝を12秒7〜8台で走っても「落選」というレベルである。
日本の2人にとっては、「セミファイナリスト」がまずは大きな目標となる。

そして準決勝では、過去最高成績である上述の木村の「準決勝7着」を上回り、記録的には予選か準決勝で寺田の日本記録を大きく更新し、2020年・東京五輪参加標準記録(12秒84)をクリアしておきたいところ。準決勝でその走りができれば、「決勝進出」にもギリギリで届く可能性もある。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト
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