【医師監修】簡単に脚痩せしたい人へ。脚のむくみを解消する7つの方法

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【common 足のむくみを解消する7つの方法】

あなたの脚が太いのは、むくみのせいかもしれません!むくみが解消されれば、ほっそり脚に近づくことができるんです。そこで今回は、脚のむくみの原因や解消する方法について、減量外来ドクターの工藤 孝文(くどう たかふみ)先生に教えてもらいました。

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むくみのメカニズム

【ヒールを履く女性】

私たちの身体の体重の約60%は水分です。そのうち、約40%が細胞の中に(=細胞内液)、約20%が細胞の外に(=細胞外液)分布しています。むくみと深い関係があるのが、細胞の外にある組織間液という体液です。

これらの体液は通常であれば一定のバランスが保たれていますが、何らかの原因によって循環が滞ると、むくみが発生してしまいます。その主な原因として考えられるのが、「体内の水分量の増加」、そして「血液やリンパ液の滞り」です。この二つの原因について、詳しくチェックしていきましょう。

そもそもリンパって何?

【足のマッサージをする女性】

美容に関心のある女性なら、頻繁にリンパという言葉を耳にするのではないでしょうか。体内を流れる血液の中の「血漿(けっしょう)」という成分が、血管の外に染み出した液体が「リンパ液」です。

血液は、栄養素や酸素を運び、体温調節や免疫作用などの役割を担っている一方、リンパ液は体内の老廃物や余分な水分、細菌、ウイルスなどを回収する役割を担っています。

このリンパ液が流れにくい状態になってしまうと、老廃物や余分な水分がスムーズに排出されず、体内に残ってしまいます。それが、むくみとなって現れるという仕組みです。

それでは、むくみの二大原因である「体内の水分量の増加」「血液やリンパ液の滞り」について、詳しくチェックしていきましょう。

むくみの原因1:体内の水分量が多くなる

・水分の摂り過ぎ

1日に必要な水分は、1.5〜2.0リットル程度だと言われていますが、これは食事からの水分摂取を含めた数字。ダイエットには水分補給は欠かせませんが、中には無理に1日2〜3リットルの水を飲もうと頑張っている方もいますよね。それだと、水分の摂り過ぎになってしまうかもしれないので注意しましょう。

・アルコールの飲みすぎ

アルコールを飲むと喉が渇き、水分摂取量が増えます。また、血管が広がるため、血管から水分が染み出しやすくなってしまいます。お酒を飲み過ぎた翌朝は、顔がパンパンになっているという経験をしたことがある方は多いはずです。

・塩分の摂り過ぎ

塩分(ナトリウム)を摂り過ぎると、腎臓が体内の塩分濃度を一定に保とうと働きかけます。その結果、水分が溜まりやすくなり、体液量が増えむくみに繋がってしまいます。

・カリウム不足

カリウムは、水分の排泄を助けてくれるミネラルの一種です。カリウムが不足すると、体内に水分が溜まりやすくなってしまいます。カリウムはひじき、わかめ、こんにゃくといった食材に多く含まれています。

むくみの原因2:血液・リンパ液の循環が滞る

・冷え

冷えは血管を収縮させてしまいます。冷えがある→血行が悪くなる→さらに冷えるという悪循環に陥っている女性は多いと思います。

・長時間座っている、立っている

長い時間同じ姿勢でいると、重力の力で水分は下に溜まってしまいます。座っている場合に限らず、立ち続けることも、循環が滞る原因に。

・運動不足

血液は、心臓がポンプの役割を果たし全身に送り出されますが、リンパは筋肉によって循環します。運動不足によって筋力が低下してしまうと、リンパが滞りやすくなってしまいます。

むくみの解消法7つ

【足にオイルを塗る女性】

以上の原因から、むくみを解消し美脚を手に入れるための方法をご紹介します。

1、リンパ節をマッサージする

まずおすすめしたいのがマッサージです。腋の下、足の付け根、膝の裏などにあるリンパ節をマッサージすることで、リンパ液の流れを改善し、老廃物や余分な水分の排出を促しましょう。1日の終わりに行ってみてください。

2、ツボを押す

循環を良くするツボを押すのも良いでしょう。手軽にできるので、忙しい女性にもぴったりです。ツボの場所さえ覚えておけば、いつでもどこでもケアすることができます。

3、筋肉をつける

リンパ液を送り出すためのポンプである筋肉を衰えさせないことも大事です。軽い運動を習慣にするだけでも変わります。普段からあまり歩かないという方は、まずはたくさん歩く習慣をつけましょう。エスカレーターを辞めて階段を選ぶだけでも、普段の歩数が変わってきますよ。

4、足の位置を高くする

足先に溜まってしまった水分を戻すためには、クッションなどで足の位置を高くすると効果的。就寝時に行えば、翌朝脚が軽くなっているはずです。

5、着圧ソックスを履く

マッサージをする時間がないときには、着圧ソックスやストッキングを使用するのもおすすめです。今はいろいろな種類のものが売られていますよね。むくみが特にひどい日などに取り入れてみてはいかがでしょうか。

6、お風呂に入る

湯船に入り、身体を温めて血行を促進しましょう。シャワーだけで済ますより、疲れもとれやすいです。あら塩を入れると、保温効果が高まりますよ。

7、塩分・アルコールを控える

むくみを感じたときには、塩分を控えた食事を心がけましょう。またアルコールの過剰摂取も辞めましょう。お酒を飲むと味の濃いものを欲することもあり、むくみが加速してしまうので要注意です。外食が続かないようにすることも大事な心掛けです。

むくみの慢性化を放っておかないこと

たかがむくみ、と放っておくのは危険。むくみによって老廃物が溜まってしまうと、セルライトの原因にもなってしまいます。一度できてしまったセルライトは、マッサージを入念にしても、そう簡単には消えません。セルライトを作らないためには、むくみの段階でケアしておくことが大切です。

もし、ひどいむくみが長期的に続くようなら、何らかの疾患と関わっている可能性もあります。マッサージや生活習慣の見直してしてもむくみが取れないといったことがあれば、医師に相談してみてください。
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美脚を手に入れたいなら、むくみを解消するのが近道です!ご紹介した方法を参考に、生活を見直してみてはいかがでしょうか。辛い運動をしなくても、すらっとした美脚を目指せますよ?



監修/工藤 孝文
福岡大学卒業後、アイルランド、オーストラリアに留学。帰国後、福岡県みやま市の工藤内科で診療を行う。2017年よりスマホ診療を導入。日本糖尿病学会・日本東洋医学会・小児慢性疾患特定医。「ガッテン!」「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」などテレビ出演多数。
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著者プロフィール

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