【さまざまな調理に使える】ダッチオーブンのおすすめ4選
【写真:アフロ】
今回はダッチオーブンの基本の使い方と、使い始めるときに必要な「シーズニング」の手順を解説します。WILD-1デックス東京ビーチ店のキャンプ担当・石田さんに聞いた「ダッチオーブン」に関する雑学も注目です!
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ダッチオーブンとは
ダッチオーブンは普通の鍋と違って、フタも重い金属で作られています。フタの上に炭火を乗せれば、上下から食材を熱することができ、丸鶏のローストやパエリアなどの手の凝った料理も簡単に作れることも大きな魅力です。さらに、食材から出た水蒸気を逃しにくいので、料理に素材のうまみをギュッと凝縮できるのもポイント。ダッチオーブンなら「コクとうまみが違う!」と話題の無水調理も可能です。
また、ダッチオーブンなら蓄熱性が高いため、作った料理を長い間アツアツに保っておけます。寒い季節のキャンプでは煮込み料理やスープを作る際に重宝するでしょう。見た目もフォトジェニックなので、そのままテーブルに出しても雰囲気が出ますよ!
<アウトドアショップのワンポイントアドバイス!>
ダッチオーブンは、もともとヨーロッパで動物を狩りに行くときに使われていた調理道具です。食材を入れて炭火にかけておけば、狩りから戻ったときには料理が完成しているという段取りがルーツにあるので、キャンプで料理を作る際も、つきっきりで見ている必要はありません。手がかからないのに、おいしい料理が作れるというのがダッチオーブンの最大の魅力ですね!(WILD-1デックス東京ビーチ店・石田さん)
ダッチオーブンを初めて使うときは「シーズニング」を
【シーズニングの手順】
1)台所用中性洗剤を使ってよく洗い、サビ止め用のワックス等を洗い流す
2)お湯で洗剤を十分に洗い流し、水気をよく拭き取る
3)食用油(オリーブオイル等)を鍋とフタともに内側、外側に塗る
4)本体を火にかけ煙が出るまで中火であぶり、その後弱火で煙が出なくなるまで熱する
5)食用油を引いて火にかけ、野菜くずを強火で炒める
6)油が全体になじんだら炒めた野菜を捨て、全体に食用油を薄く塗って完成
5)の野菜くずを炒める工程は、鉄特有の臭いを取り除くための工程です。生姜やネギ、ニンニクなどの香味野菜を使うと、鉄の臭いが取れやすくなります。
使用後のお手入れは?
1)キッチンペーパーなどで内側の汚れを落としたら、熱湯を注いで汚れを浮かす
※冷たい水を入れると温度差で割れてしまうことがあるので熱湯を使いましょう。
2)ダッチオーブン専用のヘラや天然素材のたわしで汚れをこそぎ落とす
3)水気を拭き取り、表面をよく乾かす
4)食用油を全体に塗り、余分な油を拭き取りながら煙が出るまで火にかける
5)本体を十分に冷ましてから新聞紙にくるみ、湿気の少ないところで保管する
もし保管中にサビてしまったら、ダッチオーブンをお湯につけ、たわしなどでサビを洗い落としましょう。その際、強火で空焚きしてサビを炭化させてから洗うと汚れが落ちやすくなります。サビを落としたあとは再度シーズニングを行いましょう。
おすすめのダッチオーブン4選
■ロッジ ブラック ダッチオーブン アウトドア 12インチ
昔からある「鋳物」タイプのダッチオーブンです。脚付きタイプは直火で使用する際も安定感があります。重厚な鉄製で、サイズは通常の12インチより少し深い12インチディープという規格。重量は10.2キロです。ほかの製品と比べてお値段はややお高めですが、おいしさを追求したい方におすすめです。
家庭のキッチンでも使用できる脚なしタイプのダッチオーブンです。10インチはファミリーキャンプにピッタリのサイズ。植物性オイルコーティング済みなので、シーズニングの手間がいりません。熱いフタを持ち上げるための道具「リッドリフター」と収納ケース付き。重量は約6キロと初心者でも扱いやすいモデルです。
「ダッチオーブンを使ってみたいけれど、メンテナンスが億劫」という方には「ユニフレーム」のダッチオーブンがおすすめ。黒皮鉄板製でサビにくく、洗剤で洗っても問題ないうえに、IHでも使用できる優れものです。12インチで約8.8キロと使い勝手も良好。自宅のキッチンで使用する際は、ガスコンロが鍋の重さに耐えられるか確認してから使いましょう。
ステンレス製で家庭用の鍋と同じ感覚で使えるダッチオーブンです。シーズニング不要で、使用後も油を塗る必要がありません。底が平らなのでガスコンロやIH(機種による)でも使えます。重さは10インチで約5.2キロ。鉄製のものと比べて料理が冷めるのは早いですが、使い勝手は抜群です。
本格的な料理を楽しみましょう
【企画編集:C-NAPS編集部/取材協力:WILD-1 デックス東京ビーチ店】
【C-NAPS編集部】
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