渋野、プロ合格の地で成長見せられるか? 難関セッティングのチェリーヒルズGC

北村収

注目の「国民的なヒロイン・渋野vs.米ツアー3勝・畑岡」

1週間の休養を挟んで出場する渋野。先々週のニトリレディスでは大ギャラリーを集めた 【Getty Images】

 長い歴史を誇る日本女子メジャー「第52回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」が9月12〜15日、兵庫県の「チェリーヒルズゴルフクラブ」で開催される。本大会で注目を集めそうなのが、同コースで2018年7月に行われた最終プロテストに合格した選手たち。今季ツアー初優勝を果たした河本結、原英莉花、稲見萌寧、そして日本のツアーで2勝を挙げただけでなく、全英女子オープンも制し、国民的なヒロインになった渋野日向子だ。

 今やメジャーチャンプとなった渋野も1年と少し前、プロとしての称号を得る戦いに挑んでいた。「チェリーヒルズゴルフクラブ」で開催されていたこの最終プロテストで渋野は初日に苦戦。56位タイからのスタートとなり、合格ラインの20位から出遅れてしまった。しかし、渋野の魅力である攻めのゴルフは当時から健在。2日目、3日目、最終日で盛り返した。最終結果は14位タイに入りプロテストに合格。それから全英女子オープンを制した渋野は、プロテスト合格の地でどのようなプレーを見せてくれるのか?

日本女子プロゴルフ選手権に初出場する畑岡。同学年の渋野との対決も注目だ 【Getty Images】

 そしてもう一人注目を集めているのが、米ツアーで3勝を挙げている畑岡奈紗だ。渋野と同学年の畑岡は、高校3年生だった16年の日本女子オープンに勝ち、17年から米ツアーに参戦。日本ツアーはスポット参戦のみで、今大会初出場となる。
 畑岡は今季米ツアーで1勝を挙げ、先々週に行われた米ツアー「ポートランドクラシック」では4位タイに入るなど、好調のまま日本に帰国。世界ランキングは9位につけている。一方、渋野も全英女子オープンから凱旋(がいせん)した後の日本ツアーで、常に優勝争いに絡む活躍を見せ、世界ランキングは13位。この両者の日本での対決には注目が集まる。

 また、渋野や畑岡と同世代で、今のツアー人気を引っ張る“黄金世代”の勝みなみ、新垣比菜、淺井咲希、小祝さくらなども出場。賞金ランキングトップの申ジエ、今季すでに4勝を挙げている鈴木愛など、日本女子ツアーを代表するトッププロと、昨今の女子プロゴルフブームをけん引する有望若手選手が熱き戦いを繰り広げる。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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