バスケW杯2019特集

田中大貴「下を向かず次は絶対勝つ」
W杯NZ戦後 HC・選手コメント
田中大貴は「下を向かずに次の試合で絶対に勝って日本に帰れれば」とコメント
田中大貴は「下を向かずに次の試合で絶対に勝って日本に帰れれば」とコメント【小永吉陽子】

「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2019」の17-32位順位決定ラウンド第1戦が7日、中国・東莞で行われ、1次ラウンドでグループE組4位の日本がグループF組3位のニュージーランド(NZ)と対戦。NZとは8月に日本で行われた親善試合で2試合対戦しており、その際は1勝1敗と星を分けている。


 予想どおり第1クォーター(Q)から激しい点の取り合いが展開された。トランジションオフェンスを得意とするNZは、リバウンドを獲得すると精力的にボールをプッシュ。チャンスがあればすぐさまシュートを放ち、それを次々と決めて、開始約5分で22-12と一気に2桁リードを奪った。


 エースの八村塁、司令塔の篠山竜青を欠く日本だったが、安藤誓哉、安藤周人をコートに入れるとディフェンスが機能。NZにイージーシュートを打たせない。するとニック・ファジーカスの3ポイントシュート、渡邊雄太は積極的なドライブから獲得したフリースローで反撃。最後はファジーカスがオフェンスリバウンドをねじ込んで、29-29とタイスコアで第1Qを終える。


 しかし、この日のNZは得点のペースが全く落ちなかった。第2Qもボールを獲得してからフロントコートにボールを運べば、すぐさまシュートを狙うスタイルを貫く。特に3ポイントシュートは、前半を終えた時点で16本打って9本を決めるという高確率(56%)をキープ。コーリー・ウェブスターが3本の3ポイントシュートを含む17得点をゲットするなど、このQで一気に日本を引き離して、前半は55-39でNZがリードして終了。


 なんとかビハインドを縮めたい日本は、後半に入るとNZの速い攻めを警戒してハリーバックの徹底を図るが、それをお構いなしに攻めるNZは攻撃のペースを落とさなかった。NZは各Qで25点以上をたたき出す猛攻で勝利。最終スコアは111-81と30点差の快勝を果たした。

田中大貴(アルバルク東京)

「失うものはないので、持っているものをすべてぶつける」


(厳しい状況の中でも)もっと自分が余裕を持って声をかけられればいいのですが、ただそこまでの余裕がないのは自分に力がないわけですし、自分もポイントガードとしてプレーするのが世界レベルの大会でははじめであり、難しい状況にあります。頑張っているのに結果が出ない一番きつい状況ですが、自分たちは選ばれてここでプレーしているわけなので、下を向かずに次の試合で絶対に勝って日本に帰れればと思います。


 今日は(八村)塁がいないので、「プッシュできる時はやっていいよ」とみんなに声をかけていました。(渡邊)雄太や(馬場)雄大がプッシュするなど、どんどん自分のプレーを出していっていい。上位ラウンドに進出できなかったので、開き直ってどんどんチャレンジして、自分の力をアピールすればいいと思います。


 ただその中でディフェンスのルールの徹底だったり、コンタクトの部分だったりは向上しないといけない部分です。その意識を強く持ちながら、失うものはないので、自分が持っているものをぶつけて、足りなかったと感じたことを今後、どんどん伸ばしていけばいいと思います。

フリオ・ラマスHC

ニュージーランドに思いどおりのプレーをさせてしまったのは自分たちの問題とラマスHCは語った
ニュージーランドに思いどおりのプレーをさせてしまったのは自分たちの問題とラマスHCは語った【小永吉陽子】

「NZを止められなかったのは、われわれの問題だ」


 今日もまたふがいない結果になってしまった。NZの方が良いプレーをして、彼らは得点を確率良く決め、私たちはそこまで得点を決められずに負けてしまった。NZはトランジションからのピック&ロールやアーリーオフェンスを特徴とし、自分たちもそれを警戒していたが、われわれがディフェンスプランをうまく遂行できなかったのが敗因だ。


 終始NZの方がリードする展開で、チーム内にフラストレーションがあった。反撃をしようと試みてもなかなかうまくいかず、結果として敗戦となってしまった。選手たちも戦う姿勢を見せなかったわけではない。


 チームはW杯前まで良い流れできていたが、今大会での4連敗はチームにとっても痛手になっている。最後の試合にできれば1勝を挙げて終われるようにしたい。もちろん(八村)塁の離脱はチームにとってはマイナスになるが、試合は待ってくれず戦わなければならない。ただチームが、W杯前と現在では全く違う状況だ。それでも、厳しい状況であっても結果を求めていかなければならない。最後は勝てるようにしたい。


 NZは今日だけでなく、これまでの試合でもすべて3ポイントシュートを打ってくるようなチーム。それが彼らのスタイルであり、これまでも苦しめられてきた。また、現在のヘッドコーチが現役時代から維持しているスタイルであり、なかなか手ごわい。そのスタイルを知っているにもかかわらず、止められなかったのだから、われわれの問題だ。


(取材協力:バスケットボールキング編集部)

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