ここでの好走がGI制覇につながる! 新出世レース・紫苑Sをデータ分析

JRA-VANデータラボ

紫苑S近3年3着以内馬の前走成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は近3年の3着以内馬9頭の前走成績。黄色で強調したように前走オークス組が4頭馬券に絡んでいる。一昨年1着ディアドラは前走HTB賞、2着カリビアンゴールドは前走かもめ島特別と、いずれも1000万下を使われていたが、ともに2走前はオークスだった。まずは前走オークスを経由している馬が主力といえる。

 また17年1〜3着のように前走札幌もしくは函館を使われた馬が【1.1.1.1】と好成績を残している。逆に前走福島だと【0.0.0.8】、新潟【0.0.0.9】、阪神【0.0.0.5】あたりは不振傾向にある。

紫苑S近3年の種牡馬別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は近3年の種牡馬別成績。Blameを含めたヘイルトゥリーズン系もしくはノーザンダンサー系の種牡馬が上位を占めている。ハービンジャー産駒が一昨年のディアドラ、昨年のノームコアと近2年続けて勝利している。同産駒といえば他にも17年皐月賞2着のペルシアンナイト、昨年のホープフルS3着ニシノデイジーなど中山芝2000mでの好走が多い。今年も同産駒が出走してくれば、注目しておきたい。

 ディープインパクト産駒は16年ビッシュが勝利。連対した3頭はいずれも紫苑Sで上位3番人気以内に支持されていた。

紫苑S近3年の馬体重増減別成績

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表5は前走からの馬体重増減別成績。黄色で強調した−3キロ〜+9キロのゾーンに好走馬が集中している。特に−3キロ〜+3キロは昨年の1〜3着馬が該当しており、連対率・複勝率トップだ。休み明けであっても、馬体重の増減がほぼない、もしくは10キロ以内で微増の馬が好走しやすい傾向にある。

 なお、10キロ以上の馬体増で好走したのは17年1着ディアドラのみ(+12キロ)。同馬は前走のHTB賞で12キロ減っており、それを戻したものだった。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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