「2歳ステークス」優勝馬のその後を追跡 札幌王者は以前ほどGIに直結しない?
各場2歳ステークス優勝馬、出走馬の将来像
新潟2歳ステークス優勝馬の、その後の実績(2002年以降)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
その他の活躍馬を見ても、昨年の優勝馬・ケイデンスコール(NHKマイルC2着)など、マイル戦で結果を残した馬が多いのが特徴だ。距離が1600mに延長された当初は「2歳のこの時期としては長めの距離」で、後々は中距離も視野に入れたレースという印象だったが、近年の優勝馬はNHKマイルCを中心としたマイル路線が活躍の場。同レースのほか、朝日杯FSや阪神JF、そして牝馬であれば桜花賞あたりが大目標になりそうなのが、新潟2歳ステークスの優勝馬だ。
小倉2歳ステークス優勝馬の、その後の実績(2002年以降)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
また、メイショウボーラーの皐月賞3着や、ファンタジストのスプリングS2着なども含め、1200mを超える距離の重賞で結果を出した馬が多く揃っている。さすがに1600m以下が中心にはなるものの、同時期に1600mの新潟2歳ステークスや、1800mの札幌2歳ステークス(同時期に定着したのは12年以降)があるからといって、純然たるスプリンターばかりが勝っているわけではない。逆に言えば、新潟2歳ステークスの優勝馬と同じく、マイルG1を狙える可能性も十分にありそうだ。もちろん、同距離・1200mのスプリンターズSや高松宮記念も、成長力さえ見せられればターゲットになるだろう。