関屋記念は前走からの斤量増減に着目! 過去10年データから馬券の狙い所を探る

JRA-VANデータラボ

中京記念組の前走人気別成績(過去10年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は出走数が抜けて多い前走中京記念組の前走人気別成績。前走1番人気馬は2頭とも馬券圏外に敗れているものの、前走2番人気〜5番人気の馬の複勝率が軒並み高く、複勝回収率も100%以上となっている。中京記念組は前走5番人気以内、特に前走2〜5番人気以内だった馬が狙いといえるだろう。

 なお、この組で前走6番人気以下からは1頭も3着以内に入っておらず、不振傾向にある。

関屋記念の馬体重別成績(過去10年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は関屋記念出走時の馬体重別成績。黄色で強調したように、520キロ以上の大型馬が一昨年のマルターズアポジーら3勝をあげており、好成績を残している。この組の3着以内馬7頭中5頭は5番人気以下の伏兵だった。穴は520キロ以上の大型馬から多く出ており、馬体重には注目しておきたい。

関屋記念の前走からの斤量増減別成績(過去10年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6は前走からの斤量増減別成績。関屋記念はハンデ戦ではなく別定戦だが、前走からの斤量増減でハッキリとした傾向が出ている。今回斤量減の馬が昨年のプリモシーンら大半の9勝をあげ、勝ち切るケースが多い。また、斤量減の中でも今回2キロ以上斤量が減る馬の複勝率が高い

 斤量増減なしの馬は10年レッツゴーキリシマの1勝のみで、2着が8回と多い。1着候補は斤量減の馬、2・3着候補に増減なしと斤量減の馬を据えるのがレース傾向に沿った狙い目といえるだろう。なお、斤量増の馬は2着1回のみと苦戦傾向にある。

結論

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 今年の出走予定馬は表7のとおり。

 これまでのデータからまず推奨したいのが、前走NHKマイルC2着のケイデンスコール。前走を含めて左回りのマイル戦ではすべて連対しており、昨夏の新潟2歳Sも勝利している。3歳馬は昨年優勝しており、斤量4キロ減も傾向から有利。1着候補に挙げておきたい。

 前走中京記念組からは前走4番人気だった牝馬ミエノサクシードを取り上げる。中京記念では3歳馬が1、2着を占める中、中団から勝ち馬とは0秒1差の4着まで差してきた。新潟芝マイルでは未勝利戦を制しており、長い直線は合う。前走と同斤量ということで勝ち切れないケースはあるかもしれないが、馬券圏内に好走する可能性は十分だろう。

 ルメール騎手騎乗で人気を集めそうなミッキーグローリーは昨年のマイルCS以来となる長期休養明けで仕上がりが不安。前走エプソムCで逃げて2着と好走したサラキアは、成績が良い4歳馬、かつ牝馬ということで連下候補としたい。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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