世界最強馬に挑む日本馬シュヴァルグラン Kジョージで期待高まる打倒エネイブル
2強牽制ならつけ込む隙も……
シュヴァルグランには自在性があるが、唯一のG1勝ちであるジャパンカップをベストレースとするならば、2強に近い位置からのレースとなるか。日本の高速馬場で養った瞬発力と3000mもこなすスタミナを兼ね備えており、エネイブルとクリスタルオーシャンの双方の勝ちパターンに対応できそうだ。父ハーツクライのキングジョージ(2006年)のように、直線で馬体を併せるところまで持ち込めれば、一角崩しへの期待も高まる。もちろん、まとめて負かせば言うことなし。日本での騎乗経験もあるO.マーフィー騎手にも奮闘を期待したい。
伏兵デフォー、ヴァルトガイストに要注意
アンソニーヴァンダイクの末脚が生きる展開なら、フランスのヴァルトガイストも侮れないだろう。前走のプリンスオブウェールズステークスではクリスタルオーシャンに完敗の形だったが、悪化した馬場に持ち味を封じられた。日本のクリンチャーを寄せつけなかった昨年のフォワ賞のように、良馬場なら巻き返せる力は十分にある。現地の前売りでデフォーに次ぐ5番手評価ではあるものの、実績的にはこちらが上だろう。