「1強」から一転、「群雄割拠」の新時代 2019年インハイバレー【男子展望】
激戦区・京都を制した東山。エースの高橋がチームをけん引する 【写真提供:月刊バレーボール】
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激戦区、京都を制した東山
今年の東山は、個々の力がそろっている点が特徴に挙げられる。エースの高橋藍は下級生時からレギュラーとして活躍してきたオールラウンダーで、高い決定力を備える。他にも中学生時代に全国制覇を経験している楠本岳や、打点の高さが魅力の花村和哉といったアタッカー陣が充実しており、楠本とともに中学時代を戦った中島健斗が彼らを操り、コンビバレーを組み立てる。加えて、チームにはかつて中央大を日本一へ導いた松永理生氏がコーチに着任したことで、より高いレベルでのバレーボールを展開できるようになっている。
今年3月の全国私学大会こそ高橋を選抜合宿で欠き、ベスト4に終わったが、インターハイ直前に行われた近畿大会でも他を圧倒して優勝を遂げた。大本命として、いよいよ本番へと臨んでくる。
駿台学園、鎮西も有力候補
男子U19日本代表候補、伊藤が主軸を担う駿台学園も優勝候補の一角 【写真提供:月刊バレーボール】
2016年度に高校3冠を達成した駿台学園(東京/8年連続10回目)も優勝候補の一角。身長197センチを誇るミドルブロッカーの伊藤吏玖、高い位置からボールを配球できるセッターの森居史和はともに男子U19日本代表候補であり、チームでも主軸を担う。2人の高いパフォーマンスに加え、エースの染野輝も切れ味鋭いスパイクで勝利を呼び込む。彼らは下級生時からコートに立ってきたが、昨年度は全国大会こそ出場するも上位に食い込めず。戦力がそろっているからこそ、自分たちの手で日本一をつかみたいところだろう。
同世代を代表するエースの水町。鎮西でも先頭に立ってチームをリードする 【写真提供:月刊バレーボール】