連載:指導者として、レジェンドたちが思うこと

小笠原道大が語る二軍のあるべき姿 竜が暗黒時代脱却を図るために

ベースボール・タイムズ

強竜復活のために「やってみたいと思うことはあります」

一軍を預かる与田監督(写真中央)とも密にコミュニケーションを取る(写真は昨秋キャンプのもの) 【写真は共同】

――与田監督とはファイターズ時代に現役を共にされていましたね?

 うん、現役はかぶっていましたよ。WBCでは選手とコーチという立場で一緒にやっていました。あまりメディアに取り上げられていないですけど(笑)。投手と野手ではスケジュールが違うので接点は少なかったのですが。今現在? 何かあると連絡をくださいますよ。

――直接連絡を取り合う仲なのですか?

 試合や練習の日は監督付マネージャーを通してです。というのもグラウンドでは携帯を持たないので。いつも何かしら動いていますから汗で濡れちゃうと壊れちゃうでしょ(笑)。ただ休みの日だと直接連絡を取るときもあります。なにかあると逐一連絡をいただいています。

――ドラゴンズは6年連続Bクラスと低迷。二軍監督の目から見て強くなるために必要なことはどんなことだとお考えですか?

 いろいろなことじゃないですか。これってことではなく、全てにおいていろいろなことが変わっていかないといけないですし、私自身も変わらなければと思っています。

 ただ、変わるだけではなく良さもあるので、良いものは良いと続けていく。でもやっぱり足りないものはたくさんあるので、そういうものはしっかりと作っていかないといけない。現場だけではなく、球団が一丸となって一つひとつの作業を確認しながら進めていくこと。もちろんみんな一生懸命やっているんですけどね。それがなかなかうまくかみ合わなかったり、ボタンの掛け違いでたまたまそうなっている部分もあるので。一概に「こうだ!」とは言い切れない部分ではあります。

一軍を率いる意欲についても語った小笠原二軍監督 【花田裕次郎/ベースボール・タイムズ】

――一軍が強くなるために、二軍はどうあるべきでしょうか?

 二軍の場合は継続して地道にやっていくしかないと思います。ただ、もっともっとシステムは改善できますし、やってみたいと思うことはあります。新しいものを取り入れるだけでもダメですし、やっぱり育成と現有戦力の強化、そして補強による選手の入れ替えもしなくちゃいけない。厳しい言い方になりますが、チームに足りない戦力は入れ替えで補うことで融合していく必要はあると思います。

 練習方法においてもダメだったものはアレンジをしていかなくちゃいけない。強化という意味では継続してやることに変わりはないのかなと思っています。

――最後に、小笠原道大という一野球人としてお尋ねします。将来の夢や目標にとして一軍監督就任への想いはありますか?

 ありますよ。うん、それはね。ただ言い切れないので。やりたくても要請があってのことですし、タイミングが合えばという気持ちでいます。

(取材・構成:高橋健二/ベースボール・タイムズ)

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著者プロフィール

プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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