【フットサル第9節/立川・府中×湘南】2点ビハインドからの逆転劇! 苦しみながらの勝ち点3に「メンタル的な成長を感じられた」(湘南 奥村敬人監督)

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【軍記ひろし】

7月13日(土)、Fリーグ2019/2020ディビジョン1 第9節の立川・府中アスレティックFCvs湘南ベルマーレが駒沢体育館で行われ、湘南ベルマーレが3-2で勝利している。

キックオフから立川・府中が攻勢に出ると、わずか28秒で失点。さらに9分にはゴール前で完璧に崩されて2点目を奪われる苦しい展開となった。それでも徐々に流れを引き寄せると、11分には高溝黎磨がドリブルでボックス内に侵入。ルーレットから右足を振り抜くたシュートは決めきれなかったが、こぼれ球を自分で押し込み1点を返す。その後もチャンスは作り出した湘南だが、1点ビハインドで試合を折り返した。

後半はお互いに集中した守備により、それほど決定機が生まれないつばぜり合いの状態が続く。しかし追いかける湘南が徐々にプレス強度を高めると、27分に左サイドのロドリゴが放ったシュートがそのままネットに収まり、試合は振り出しに戻った。さらに34分には内村俊太のシュートパスをゴール前で受けた植松晃都が反転し、体勢を崩しながら蹴り込んで試合をひっくり返した。残り2分55秒からは立川・府中がパワープレーに出る。直後に、ボールを奪った鍛代元気にパワープレー返しのチャンスが生まれたが決めきれず。それでも1点を守りきり、アウェイで勝ち点3を獲得している。

町田戦の反省が活かせた一戦

奥村敬人監督(湘南ベルマーレ)

──試合を振り返って。


試合前に大分が浦安に負けたという速報を見て、Fリーグが混戦になるだろうなと感じていました。その中で、自分たちが今日の試合で立川・府中に負ければ、そこ(優勝争い)に置いていかれてしまいます。他のチームに離されてしまう恐怖感がありました。

選手たちが0-2の劣勢から信じて粘りつよく戦って、そこから逆転しての勝利はメンタル的な成長だと思います。自分としても、名古屋セントラルの町田戦で0-2にされた直後にタイムアウトを取らずに3点目を奪われたのですが、反省を活かすことができました。

まずはディフェンスから入って、チャンスはあるからまずは1点を返そうと。選手がその通りにプレーしてくれた結果です。自分がゲーム壊した町田戦の教訓を活かすことができました。

試合内容については、相手は渡邉選手がケガをしているのかセットプレーなど局面でしか出てこず、皆本選手も今日の試合で復帰したばかりでした。そういうものを考えると、もっと自分たちがゲームを圧倒的に支配して勝たなければいけなかったと思います。

後半はプレスも効いていて、相手に無理やり蹴らせる場面もあありましたし、良い状況でボールを奪うところまではできていましたが、そこから点が取れない部分はまだまだ成長が必要だと思います。

ギリギリではなく、もっと楽な展開にならなければいけなかったと思います。勝ちながら反省できることはいいことかもしれませんが、もっと普段の練習からこだわって高めていく必要があります。

これでリーグ戦は混戦になってきて、第 1クールの残りは北海道と横澤くんがいる長野です。6勝3敗2分けの成績で1巡目を終えて、第2クールからもっと上に行けるように一丸となって戦っていきたいと思います。

そして、アウェイでしたが、今日もホームのような雰囲気を作るファンには感謝していますし、この場を借りてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。

鍛代元気(湘南ベルマーレ)

──試合を振り返って。


0-2になってから返すことができたことはポジティブなことですが、0-2にしてしまったことは問題たと思います。ただ、勝って兜の緒をしめるじゃないですけど、勝って反省できることはいいことだと思います。

勝って修正するのと負けて修正するのでは取り組み方が違います。そういう意味でも、メンタルの部分で勝って反省できるのは良かったです。ただ、僕も外してしまいましたし、フェリペも決定機を外したのですが、決めるべきところを決めきるのが強いチームだと思います。

外す要因が動きの準備なのか気持ちの準備なのか。選手で話をして、ゴールを打ち込む準備を、次の試合に向けてしたいと思っています。
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