波乱傾向が強い函館記念の狙い目は? 1番人気予想エアスピネルは消しデータ

JRA-VANデータラボ

1番人気馬が不振

 今週は函館競馬場でハンデ重賞の函館記念が行われる。1番人気馬が不振で、近4年は10番人気以下の人気薄が毎年1頭ずつ激走するなど波乱傾向が強いレースとして知られている。今回は函館記念をピックアップし、2014年以降・近5年のデータから狙い目を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

函館記念 上位3着以内馬一覧(近5年)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は近5年の3着以内馬一覧。勝ち時計は1分59秒0から2分1秒2とかなり開きはある。年によってペースや上がり3Fは異なるものの、上位馬の4角通過順はすべて8番手以内におさまっている。勝ち馬はすべて4番手以内で、先行していないと勝ち切るのは厳しく、後方からの追い込みが決まらないレースといえそうだ。

 人気順では1番人気馬が【0.0.0.5】とすべて4着以下に敗れており、不振傾向。とはいえ、勝ち馬はすべて上位5番人気以内の馬だった。特徴的なのは2・3着馬で、近5年すべて7番人気以下と伏兵が好走している。近4年は10番人気以下が1頭ずつ激走しており、3連単で10万円を超える波乱が続いている。

函館記念 斤量別成績(近5年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は斤量別成績。勝ち馬5頭は54〜56kgの間におさまっているが、その中でも黄色で強調した55kgの馬は昨年のエアアンセムら2勝をあげ、複勝率30.8%と優秀だ。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えている。

 近5年でトップハンデの馬は1着こそないものの、昨年のサクラアンプルールら2着2回。なお、57kgの馬はすべて馬券圏外に敗れている。

函館記念 前走レース別成績(近5年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走レース別成績。エプソムC組は昨年のエアアンセムら2勝をあげるも、今年は出走予定馬がいない。目黒記念組は14年ラブイズブーシェ、15年ダービーフィズと2勝をあげている

 出走数が最も多い巴賞組は勝ち星がなく、16年2着ケイティープライド(前走6着)、3着ツクバアズマオー(前走3着)の2頭しか好走馬が出ていない。巴賞連対馬がのべ【0.0.0.7】で、函館記念に直結しないのもこのレースが難解である要因の一つだ。連対率・複勝率ともに低く、巴賞以外の組から狙っていった方が良いだろう。

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