注目若手の西村淳&横山武をデータ分析 夏競馬で馬券になるレース条件まとめ

JRA-VANデータラボ

リーディング上昇中

 夏競馬に入り、2歳戦もレース数が増えてくる時期ではあるが、今回は若駒ではなく、まだキャリアが短い若手ジョッキーを取り上げたい。6月終了時点で30勝とリーディング20位につけている関西の西村淳也騎手(19歳)、同22位の横山武史騎手(20歳)の二人に注目し、今年前半の活躍をデータで分析してみる。なお、データの分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

西村淳也騎手の芝・ダート距離別成績(2019年、6/30終了時点)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は西村淳也騎手の芝・ダート距離別成績。西村騎手はデビュー2年目で、栗東・田所秀孝厩舎所属の19歳。昨年は13勝にとどまったが、今年は6月終了時点で30勝と勝ち星を伸ばしている。

 全30勝のうち、最多の6勝をあげているのが芝1200m戦。連対率26.1%・複勝率30.4%と高く、複勝回収率も140%と優秀だ。また、芝1600m戦では2勝をあげ、複勝率35.3%。2勝は6・7番人気馬であげたもので、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。他にも芝2000m戦で複勝率・複勝回収率ともに高い数値をマークしている。対して、芝1400m戦、芝1800m戦では勝ち星がなく、複勝率も低かった。1200m・1600m・2000mといった「芝短距離〜中距離の根幹距離」で買いのジョッキーといえるだろう。

 ダートでは1000m戦で複勝率60%と非常に高い数値を残している。ダート1000m戦はすべて小倉での成績で、今夏も注目しておきたい。

西村淳也騎手の競馬場別成績(2019年、6/30終了時点)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は西村騎手の競馬場別成績。黄色で強調した福島、小倉で複勝率が30%以上と高い。小倉では複勝回収率が100%を超えている。3場開催時はローカルで騎乗することが多く、小倉や福島では騎乗馬の質が向上するためだろう。騎乗数が最も多い中京で勝利数が増えてくると、もっと注目度は上がるはずだ。なお、京都では1勝のみと少なく、主場で騎乗した際にいかにアピールできるかが今後の課題となってきそうだ。

西村淳也騎手の芝レースでの距離増減別成績(2019年、6/30終了時点)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は西村騎手の芝レースにおける、前走からの距離増減別成績。今回短縮で最多の6勝をあげており、勝率・連対率・複勝率ともに最も高い。4月の福島芝1200m、500万下・喜多方特別では7番人気のラニカイサンデーで勝利。同馬は前走芝1600mからの短縮だった。他にも米子Sでは11頭立ての最低人気だったシャイニービーム(前走1800m)を3着に好走させるなど「芝での距離短縮」が得意な騎手といえる。

 また、前走と同距離でも複勝率28.1%と高く、複勝回収率は148%と優秀だ。だが前走から延長となると勝率・連対率・複勝率ともに低い。西村騎手のこの夏の注目ポイントとしては、小倉芝1200m戦で前走と同距離もしくは距離短縮の馬に乗る場合。このケースでは積極的に狙っていきたい

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