降級制度の廃止で夏競馬の馬券傾向は?
条件戦で苦戦の4歳馬、重賞では注目か

重賞戦線ではなぜか4歳馬が大活躍

 今年から降級制度が廃止され、4歳の降級馬がいなくなった夏競馬。やはり条件戦では、昨年までに比べ4歳馬の好走確率は低下しているようだ。しかし一方で、重賞戦線ではなぜか4歳馬が大活躍を見せている。「よく来ている」という印象を持った方は多いだろうが、実際に数字としてはどれほどなのか。夏競馬ここまでの重賞の結果をまとめておきたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JVを利用し、集計期間は6月23日までとしている。

現3歳世代の「3歳以上」戦成績

表1 ※参考データの2016〜18年分は6〜8月の平地競走を対象とした
表1 ※参考データの2016〜18年分は6〜8月の平地競走を対象とした【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 4歳馬の成績を見る前に、まずは、4歳の降級馬という「目の上のたんこぶ」がなくなった3歳馬の成績を簡単に見ておこう。表1は「3歳以上」の条件戦がはじまった今年6月1日から、23日までのクラス別成績だ。一番右に参考として、過去3年・6〜8月の複勝率も掲載したが、1勝クラス(旧500万条件)では該当馬がかなり多いこともあって、今年も「率」としてはさほど大きくは上がっていない。一方、2勝クラスでは勝率38.9%、複勝率52.8%、単複の回収率も141%、98%という好成績。過去3年の複勝率も34.5%と上々だったが、これをさらに上回っている。まだ3勝クラスへの出走馬はいないが、この流れなら、出走する馬さえいれば結果はついてくることだろう。現時点では、3歳馬は特に2勝クラスの出走馬に注目したい。

現4歳世代の平地「3歳以上」戦成績

表2 ※参考データの2016〜18年分は6〜8月の平地競走を対象とした
表2 ※参考データの2016〜18年分は6〜8月の平地競走を対象とした【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて表2は、4歳馬のクラス別成績である。降級制度が廃止されたことにより、1勝クラスから3勝クラスまですべて、過去3年との比較で複勝率は低下。特に2勝クラスと3勝クラスでは15ポイント以上の大幅なマイナスを記録している。それでも3勝クラスでは複勝率33.3%、単複の回収率100%超という結果を出しているが、これには前述のように、3勝クラスにはまだ3歳馬が出走していない影響もありそうだ。今後、3勝クラスに3歳馬が多く出走してくると、これほどの成績は残せない危険性があることは頭に入れておきたい。


 一方、重賞では予想外に素晴らしい成績を記録し、複勝率は44.0%。そして単複の回収率はそれぞれ241%、154%をマークした。過去3年・6〜8月の複勝率は26.9%止まりだったため、2、3勝クラスとは正反対の結果と言えるだろう。なお、オープン特別についてはまだ出走数が少なく参考外と考えたい。

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