「夏の中京」馬券になる条件をデータ分析 騎手で狙うなら福永とミルコ

JRA-VANデータラボ

集計期間は過去3年

 カレンダー上では3回東京・3回阪神から夏開催に突入済み。とはいえ、宝塚記念が終わり、関東は福島、関西は中京に主場が移る今週末から夏本番と感じるファンの方も少なくはないだろう。そこで今回は「夏の中京」に着目したデータを分析してみたい。集計期間は過去3年で、芝とダートを分けて傾向を調べていく。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

芝・人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1〜4では芝に関するデータを確認していく。表1は芝の人気別成績。1番人気の数値は標準レベルで決して悪くはないが、それ以上に目立つのは2〜4番人気の好調ぶりだ。特に2番人気の連対率や複勝率は1番人気に迫るほどで、4番人気も勝率11.5%、単勝回収率101%と好調。3番人気も複勝率45.5%、複勝回収率92%だから、夏の中京芝では2〜4番人気が総じて狙い目と言える。また、6番人気、8番人気も優秀で、偶然とは思われるが、偶数のひとケタ人気が好成績を収めている。一方、10番人気以下の好走率は、この人気帯としても厳しい水準にとどまっており、極端な穴は狙いづらいようだ。

芝・前走競馬場別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は芝の前走競馬場別成績。出走例が多いのは同じく関西圏の阪神、京都、中京で、このなかで勝率が高いのは前走京都。単勝回収率91%も優秀だ。ただし、連対率と複勝率は前走阪神もしくは中京のほうが高く、軸馬としてはこちらのほうが安定している。また、前走関東圏も侮れず、出走例がそこそこある前走東京は複勝率32.7%でなかなかの狙い目となる。前走福島は出走例こそ少ないものの、勝率10.0%、単勝回収率120%と勝ち切るケースに注意したい。

芝・騎手別成績

表3 ※単勝回収率順は騎乗30回以上 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は芝の騎手別成績で、上半分は着別度数順、下半分は単勝回収率順(騎乗30回以上)を示している。着別度数順で傑出した成績を残しているのが1位の福永祐一騎手と2位のM・デムーロ騎手のふたり。回収率も高く、夏の中京の芝では価値の高い存在と言えそうだ。一方の単勝回収率順では、好走率も比較的高い川又賢治騎手秋山真一郎騎手を穴ジョッキーとして挙げておきたい。

芝・種牡馬別成績

表4 ※単勝回収率順は騎乗30回以上 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は芝の種牡馬別成績で、上半分は着別度数順、下半分は単勝回収率順(出走30回以上)を示している。最多勝はディープインパクトだが、好走率が抜けて高いというほどではなく、回収率はもうひとつ。より注目したいのは2位のステイゴールドで、ディープインパクトを上回る勝率を残しているうえに、単複の回収率は断然高い。重賞でも17年中京記念で1着ウインガニオン、2着グランシルクと産駒がワンツーを決めた。また、単勝回収率順でトップのディープブリランテも素晴らしい成績を収めており、なかでも2歳戦では【6.1.2.4】と驚異的だ。

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント