レイデオロ、スワーヴは宝塚苦戦か データで推奨しづらい海外帰り組

JRA-VANデータラボ

G1馬が6頭参戦

 今週は宝塚記念が行われる。登録の段階でフルゲート割れという寂しい頭数だが、G1馬が6頭参戦する予定。グランプリにふさわしいレースとなりそうだ。レイデオロらが人気を集める模様だが、果たして結果はどうなるか? 週末の天気は崩れるとの予報で、予想はかなり難しいものとなりそうだ。いつものように過去10年のデータを分析し、今年のレースを占ってみたい。データの集計・分析はJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

宝塚記念出走馬の前走レース別成績(過去10年)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まずは過去10年の宝塚記念に出走した馬の前走レース別成績(表1参照)を調べた。天皇賞(春)組の頭数がかなり多く、勝ち馬5頭を出している。大阪杯はG2時代が【0.0.0.5】の成績だが、G1となってから1頭勝ち馬が出た。ヴィクトリアマイル組は【0.2.3.5】で、勝ち馬こそ出ていないが、複勝率は50%で高い好走率を誇る。なお、安田記念組は【0.0.1.5】でひと息。とはいえ、全体的には今春に行われた国内の芝G1組の成績がいい

 近年は同じG1でも海外組の出走が目立つ。特に多いのがUAEのドバイシーマクラシック組と、香港のクイーンエリザベス2世C組。どちらも勝利こそないが、2着、3着馬は出ている。あとは、鳴尾記念や金鯱賞、目黒記念などからも勝ち馬は出ている。G1ではないが、近い時期に行われた芝中長距離戦であり、宝塚記念へのステップの性格を持つレースとしては自然と言える。

前走天皇賞(春)出走馬の前走着順別成績(過去10年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いては天皇賞(春)組について掘り下げていく。表2は同組の前走着順別成績。特徴的な傾向が出ており、1着馬と2着馬の成績が悪い。宝塚記念3着馬が出ているだけで、連対馬はゼロ。5頭の勝ち馬はすべて前走3着以下に敗れていた馬だった。2018年の優勝馬ミッキーロケットも、前走天皇賞(春)は4着だった。このデータから言えることは、天皇賞(春)と宝塚記念はつながりにくいということ。要求される適性がかなり異なるため、大きく敗れていてもあまり気にしない方がいいだろう。

前走天皇賞(春)出走馬の前走着差別成績(過去10年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 天皇賞(春)での着順は度外視できるとして、着差はどうだろうか。表3では同組の前走着差別成績を記した。勝ち馬から1.0〜1.9秒負けていた馬は【1.1.0.7】という成績。通常は負けすぎと言われる着差だが、ここでは平気で巻き返しがある。しかし、2.0秒以上離された場合はさすがに厳しそうだ。

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント