エプソムCは今年も人気馬が中心か? 狙い目は好条件のサンデーサイレンス系
前走クラス別成績
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走オープン特別組の好走馬
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走中央G3組の好走馬
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走中央G1・G2からの好走馬
表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
最後に、表は割愛するが、好走馬の血統面にも触れておきたい。過去10年の好走馬30頭のうち27頭は、父、または母の父がサンデーサイレンス系。加えて昨年2着のハクサンルドルフ(父アドマイヤムーン、母父Theatrical)は、アドマイヤムーンの母の父がサンデーサイレンスのため、3着以内馬30頭中28頭はサンデーサイレンスの血を持つ馬が占めていた。
結論
前走中央G3組の登録馬は、新潟大賞典3番人気2着のミッキースワローのみ。新潟大賞典のハンデは57.5キロ、そして馬体重482キロと、表7の条件をクリア。父トーセンホマレボシはサンデーサイレンス系だ。前記ソーグリッタリングとは甲乙つけがたく、今後発表される枠順(表4)や単勝オッズ(表2)も参考にしたい。
その他では、東京芝2000mの1600万条件を1番人気で勝ってきた(表5本文)ダノンキングダム(父ステイゴールド)も有力候補に挙げられる。また、表1〜2で触れたように穴馬にはあまり大きな期待はかけられないレースだが、表5で好成績だった前走中央G2組が今年はサラキア(父ディープインパクト)1頭しかいないため、いくつかの減点材料には目をつむって押さえてもいいだろう。前走は阪神牝馬Sに出走しており、表8で好走馬の大半を占めた距離延長馬だ。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。