葵SはスプリントG1へ続く道!? ダービー前日の重賞傾向をデータ分析
昨年重賞に格上げとなったレース
2010年以降の葵S好走馬
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
それ以前の好走馬を見ると、ナックビーナスやロードカナロア、カレンチャンといった名前がある。重賞に昇格したことで出走馬のレベルが上がったわけでなく、オープン特別時代から素質ある短距離馬が出走し、好走していたというわけだ。後のスプリントG1につながる可能性があるレースとして、今後も注目していきたい。
好走馬の内訳をあらためて見ると、牝馬が多い。3着以内に好走した27頭中、15頭が牝馬だ。また、近年は逃げ馬の好走が目立つ。昨年1着のゴールドクイーン、17年1着のアリンナ、16年2着のラズールリッキー、14年12着のシゲルカガが連対している。各年のレースラップを調べてみると、明らかに違いがあるものの、結果的には逃げ馬が残っている。
例えば16年はレースの前半3ハロンが34秒3で、後半3ハロンが33秒6というラップだった。後半3ハロンの方が0.7秒も速い、上がりの競馬。芝1200mの重賞としてはかなり遅いペースだった。一方、17年の前後半3ハロンを比較すると、後半の方が0.7秒遅かった。16年とは一転し、速いペースとなったが、それでも逃げ馬が勝った。ペースはあれこれ考えず、ハナを切りそうな馬は常にマークしておきたいところだ。
葵S出走馬の前走クラス別成績(2010年以降)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】