GIで単勝1倍台の馬は本当に確勝級か? 過去10年58レースのデータから考察
NHKマイルCの単勝1.5倍グランアレグリアは5着
1番人気馬の単勝オッズが1倍台の平地G1における人気別成績(過去10年)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
1倍台の1番人気馬がいたのは過去10年で58レース。過去10年の平地G1全236レースの約4分の1を占めている。なお、全236レースにおける1番人気馬の勝率は34.9%。1倍台の馬に限ると勝率は高くなるものの、それでも半分以下しか勝利できていないのが現状だ。
先日のNHKマイルCでは単勝オッズ1.5倍のグランアレグリアが5着に敗れ、2番人気馬のアドマイヤマーズが勝利した。このように2・3番人気馬が勝利するケースも多く、2番人気馬の単複回収率は100%弱、3番人気馬は単複回収率ともに100%を超えている。他では伏兵といえる7・8番人気馬の単勝回収率が100%を大きく上回っている。
単勝オッズが1倍台の1番人気馬のオッズ別成績(過去10年)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
対して、1倍台後半(1.5〜1.9倍)では勝率38.1%と相当下がっている。同じ単勝1倍台でも勝率に大きな開きがある点は覚えておきたい。
単勝オッズ1倍台の1番人気馬・G1における距離別成績(過去10年)
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
対して、3000mの菊花賞では3戦3勝とすべて勝ち切っている。距離やレースによって、断然人気馬でも成績に大きな違いが出ている。