ヴィクトリアM波乱の主役となる馬は? データ推奨はアマルフィコースト

JRA-VANデータラボ

ここ5年はすべて5番人気以下の馬が優勝

 日曜の東京競馬場では、古馬のマイル女王決定戦・ヴィクトリアマイルが行われる。優勝馬にはウオッカやブエナビスタ、アパパネといった歴史的な名牝が名を連ねる一方で、ここ5年はすべて5番人気以下の馬が優勝するなど、波乱度の高いレースでもある。今年も難解なメンバー構成となったが、果たしてタイトルを手中にするのはどの馬か、過去の傾向を分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 過去10年の人気別では、1番人気馬が連対率・複勝率ともに60.0%と、まずまずの成績。2〜8番人気は4番人気以外すべて好走馬を2頭以上輩出しており、その中では人気薄になる5〜8番人気の回収率が高く出ている。単勝オッズで見ると、10倍台だった馬が【4.1.5.18】複勝率35.7%の好成績だ。

 また、ステップレースの阪神牝馬Sが200m延長され、本競走と同じ芝1600mになった過去3年の成績を見ると、本競走優勝馬3頭はすべて6〜8番人気で単勝オッズ10倍台。単勝10倍台の馬は3着にも2頭が入り、複勝率は55.6%を記録している。一方、過去10年では7頭が好走している11番人気以下の馬は、この3年にかぎるとデンコウアンジュ(一昨年)の2着1回のみにとどまる。

年齢別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 年齢別では、4歳馬が3着以内馬の半数を占め、連対率では5、6歳馬を一歩リード。ただ、単複の回収率は低めだ。7歳以上の好走馬は2016年の優勝馬・ストレイトガールのみ。同馬は本競走で3、1着、そして前年秋にはスプリンターズSを制した実績もあった。また、6歳馬も過去3年では11頭がすべて馬券圏外。十分なコース実績、G1実績を持つ馬でなければ、6歳以上の馬は割り引きたい。

年齢・前走着順別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 年齢別(5歳以下/6歳以上)成績を、さらに前走の着順別に分けると、5歳以下では意外なことに前走1着馬が不振。近3年は、3着以内馬全8頭が前走では2〜5着だった。一方、6歳以上はその前走2〜5着馬に好走なし。前述のストレイトガール(2016年)は、前走阪神牝馬S9着から一変していた。

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