日本産馬初のケンタッキーダービー挑戦 SSの血健在を米国でアピールするか
ポイント100点以上の馬たちが優勝争いの中心
日本生まれの日本調教馬として初めてケンタッキーダービーに参戦するマスターフェンサー、サンデーサイレンスの血が健在であることを米国ファンにアピールできるか 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
ただし、それでも傾向らしきものは固まりつつあり、2017年を除いた過去5回で100点以上を獲得していた馬の2頭以上が3着以内に入線。ポイント最上位の2頭がそろって3着から漏れたことは1回しかなく、6回中4回はどちらか一方が連対している。ポイント2位で前売り1番人気のオマハビーチが直前回避となり、混迷の度合いを増した感はあるが、今年も首位のタシトゥスら100点以上の馬たちが優勝争いの中心を担うのではないか。
首位タシトゥス、額面通りの評価が必要
タシトゥス以外に100点超えは5頭おり、110点で繰り上がり2位のヴェコマはブルーグラスSなど重賞を2勝。前走はハットトリック産駒ウィンウィンウィンを3馬身半差の2着に下して能力の高さを示した。一方、104点のプリュクパルフェはUAEダービー勝ちで出走権を確保したものの、国内での争いでは実力不足を露呈していた。相手関係に恵まれた可能性が高く、ここは真価を問われる場となる。
4戦無敗の魅力マキシマムセキュリティ
フロリダダービーの勝ち馬マキシマムセキュリティ(中)は4戦無敗と底を見せていない魅力がある 【Photo by Getty Images】
これらに85点で続くゲームウィナーが前売り1番人気に繰り上がった。2歳王者の実績は文句なしで、レベルステークスでオマハビーチに敗れた際もわずかにハナ差。当時はサンタアニタパーク競馬場の一時閉鎖で直前に予定が狂った経緯もある。前走はロードスターの末脚に屈するなど前哨戦は2着続きだが、勝ちに等しい内容を残しており地力は確かだ。
日本馬マスターフェンサーは末脚勝負にかける
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