前走との斤量差から考える天皇賞(春)
上位人気は軒並み消し、穴はクリンチャー

4歳馬による戦いとなりそうだが……

 今週は日曜日に京都競馬場で天皇賞(春)が行われる。出走していれば上位人気が予想されたシャケトラが調教中の故障で予後不良となるアクシデントがあった。これにより4歳馬による戦いとなりそうだが、果たしてどの馬が勝利するだろうか? 今回は前走との斤量差という視点から、レースを展望してみることにする。データの集計・分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

天皇賞(春)出走馬の前走斤量差別成績(過去10年)

表1
表1【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まずは過去10年の天皇賞(春)出走馬の前走斤量差別成績を調べた(表1参照)。ちなみに天皇賞(春)で背負う斤量は、牡馬が58キロ、牝馬が56キロだ。前走と比較し、今回どれぐらい増減するかにより成績を分類している。基本的には今回斤量増となる馬が多い。仮に斤量減となる場合は、牡馬は前走で59キロや60キロ以上を背負ったことになる。斤量減だった馬は5頭おり、そのうち2頭が好走している。かなり狙い目と言えるのだが、残念ながら今年の出走予定馬にはそのような馬はいない。


 よって、今回斤量増となる馬を詳しく見ていくことにする。まず、今回3キロ以上増えている馬の成績が【0.0.2.22】で連対馬がいない。これは注目したい特徴だ。3キロ以上増えるケースは、基本的に前走ハンデ戦に出走している馬が多い。天皇賞(春)に向けてはダイヤモンドSや日経新春杯といったハンデ戦もステップレースになりやすい。仮にそれらのレースで好走しても、本番で3キロ以上の斤量増となる場合は、苦戦を強いられるとみることができる。2015年2着のフェイムゲームは、前走ダイヤモンドSだったが、ハンデ58キロを背負い完勝していた。かなり重いハンデを背負っており、本番との斤量の増減はなかったというわけだ。


 同じ斤量増でも今回2〜2.5キロ増の場合は、【3.3.4.51】という成績。連対馬は6頭となり、複勝率は16.4%で3キロ増以上より約2倍も好走確率は高くなる。単・複の回収率はともに100%ある。配当妙味が最も見込めそうなタイプだ。


 今回1〜1.5キロ増の馬は【4.3.4.48】という成績。勝率、連対率、複勝率すべてで2〜2.5キロ増を上回る成績が出た。また、斤量増減なしの場合は【3.2.0.21】という成績。勝率、連対率、複勝率は、今回1〜1.5キロ増を上回っている。総合的に見ると、斤量差(増加)の値が大きくなるほど、成績が下がっている傾向だ

今回2〜2.5キロ増馬の前走着順別成績(過去10年)

表2
表2【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 ここからは今回斤量増の馬に絞り、前走着順別成績を調べていきたい。まずは今回2〜2.5キロ増馬(表2参照)について。前走1着馬が【2.2.0.5】で好成績。たとえ斤量が2キロ増えても、勝ってきた馬はその勢いがまさるようだ。前走2〜5着からは連対馬が出ていない。しかし、一方で前走6〜9着、前走10着以下からは連対馬が出ているのが興味深い

今回1〜1.5キロ増馬の前走着順別成績(過去10年)

表3
表3【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて今回1〜1.5キロ増馬の前走着順別成績(表3参照)。こちらも前走1着馬が【2.1.3.9】で優秀な成績。2着馬も【2.1.1.4】の好成績だ。一方、3着以下はかなり厳しい成績。巻き返している馬がほとんどいない。

今回斤量増減なし馬の前走着順別成績(過去10年)

表4
表4【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて今回斤量増減なし馬の前走着順別成績(表4参照)。こちらは前走1着〜5着馬の成績差があまりない。この点は大きな特徴だ。一方、前走6着以下だった馬は不振。巻き返した例がない。

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