吉村真晴が語る世界卓球の見どころ
「緊張で寝られない」弟・和弘にエールも
17年世界選手権混合ダブルス金メダリストの吉村真晴に話を聞いた
17年世界選手権混合ダブルス金メダリストの吉村真晴に話を聞いた【スポーツナビ】

 21日に開幕する卓球世界選手権個人戦(ハンガリー)。団体戦と1年おきに行われるこの大会で、前回大会の混合ダブルスを制した吉村真晴選手(名古屋ダイハツ)に、世界選手権の見どころ、サーブの達人である吉村選手が絶賛する「サーブの名手」について話を聞いた。(取材日:4月5日)


※編注:取材の数日後、日本卓球協会は混合ダブルスの出場選手の変更を発表。右手薬指に痛みを抱える張本智和(木下グループ)に代わって吉村真晴がエントリーされた。

――今月末に世界選手権が開催されます。吉村選手も過去に何度も出場していますが、一番思い出深いのはどの大会ですか?


 17年大会での混合ダブルス優勝です。15年大会(中国)では銀メダルに終わり悔しい思いをしたので、(ペアの)石川佳純さん(全農)と大会前から、「絶対金メダルを取ろう」と話していました。その念願が叶ったのもあり、やはり最高の大会だったなと思います。


――今回の世界選手権は個人戦ですが、団体戦との違いはありますか?


 団体戦では、自分が試合をしているときはみんなが後ろで応援してくれますし、試合をしている選手を自分が応援したり、やはり「一緒に頑張っている」という感覚がすごく強いですね。それに対し個人戦は、「少し寂しいな」と。シングルスは特にですが、一人で戦わなくてはならないので、大きな責任や重圧を感じます。しかし、勝つためにどうすればいいか、自分の調整次第になってくると思うので、難しさがありながら、その分やりがいや達成感も大きいのではないかなと思います。


――今大会の男子は、どんなところに注目していますか?


 やはり、水谷隼選手と張本智和選手(ともに木下グループ)に注目です。水谷選手は五輪に向けて、特に今年に入ってまたひとつギアを上げてきたなと感じています。ずっと日本を背負ってきた中で、まだトップでやっていますし、「まだ若手に負けないぞ」という気持ちは合宿などからも感じます。


 張本選手は非常にガッツがあります。「自分が日本を引っ張っていく」という強い気持ちを常日頃から感じますし、年下ではありますが、自分自身も習うところがありますね。

初の世界選手権に挑む吉村和弘(写真)。ハマったときは手がつけられないほどの爆発力を秘めている
初の世界選手権に挑む吉村和弘(写真)。ハマったときは手がつけられないほどの爆発力を秘めている【写真:松尾/アフロスポーツ】

――弟の和弘選手(東京アート)が代表に選ばれ、初の世界選手権に挑みます。何か話をしましたか?


「緊張して寝られないんだよね」とはよく聞きます。世界ランキングも(日本人シングルス)出場選手の中では(50位と)一番低いですし、サプライズで選ばれたと思っているので、そういった意味でも重圧を感じているのかなと。なので「もちろん緊張するけれども、しっかりと楽しむのが一番だよ」と伝えました。本番ではしっかりやってくれると思っています。


――真晴選手が初出場の時は緊張しましたか?


 緊張しましたね。13年パリでの世界選手権に石川さんとの混合ダブルスに出させていただいたのですが、自分は当時の世界ランキングが94、対する石川さんが一桁(8位)でした。二人が並んだとき、片方は背番号94、傍ら一桁で、「吉村、足引っ張ってんじゃねーよ」と若干背中で物語ってしまっていたので(笑)。そういうプレッシャーもあったのですが、ああいう舞台を踏むことで得られる経験があります。そして、あの大会に出たことによって「もっと頑張ろう」とハングリー精神が出てきたので、良かったなと思いますね。


――和弘選手も、何か吸収してくれるといいですね。


 五輪までまだあと1年あるので、世界選手権でしっかりと経験を積んで、自信をつけてほしいです。そして残りの期間、代表権を取るまではシーズンをしっかりと戦ってもらえればと思います。

構成:スポーツナビ

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