波乱傾向強いフローラSの狙いどころは? 前走500万下、関東馬が穴のキーワード

JRA-VANデータラボ

前走500万下組の前走距離別成績(過去5年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は、表3で好成績を示していた前走500万下組の前走距離別成績。フローラSで3着以内に入った9頭はすべて前走1800m以上の距離を使われていた。前走1800m組は15年シングウィズジョイ、一昨年モズカッチャンの2勝。なかでもシングウィズジョイをはじめとする前走君子蘭賞(阪神芝1800m)組は【1.2.1.4】で連対率37.5%・複勝率50.0%と好相性を示している。

 なお、前走2000m組からは14年サングレアル(前走福寿草特別4着)、前走2400m組からは昨年のサトノワルキューレ(前走ゆきやなぎ賞1着)とそれぞれ勝ち馬が出ている。

フローラSの前走着順別成績(過去5年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は前走着順別成績。前走1着だった馬が昨年のサトノワルキューレら近4年続けて勝利しており、連対率も22.6%と高い。この組の連対馬7頭中5頭は前走500万下を勝利した馬だった。

 なお、近5年の連対馬10頭はすべて前走で4着以内に入っていた。前走5着以下から巻き返したのは14年3着マイネオーラム(前走フラワーC6着)、16年3着アウェイク(前走フリージア賞8着)の2頭のみだった。

フローラSの種牡馬別成績(過去5年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表6は種牡馬別成績。ハービンジャー産駒は一昨年モズカッチャンが勝利し、2着ヤマカツグレースとワンツーフィニッシュ。昨年も3着にノームコアが入っており、連対率33.3%・複勝率50.0%と好相性だ。今年も同産駒はチェックしておきたい。

 ディープインパクト産駒は昨年のサトノワルキューレの1勝のみだが、近3年は1頭ずつ3着以内に入っている。なお、出走数最多のハーツクライ産駒は15年ディアマイダーリンの2着1回のみと不振傾向にある。他ではキングカメハメハ産駒から複数の好走馬が出ており、同系のルーラーシップ産駒からも昨年2着のパイオニアバイオが好走している。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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