携帯、駆け足禁止…見つかったら退場!? 現地でしか分からないマスターズの舞台裏
席取りOK ただし、コース内を走るのはNG
昨年のマスターズ最終日の様子。観戦に人気の場所は緑の椅子で埋め尽くされる 【写真:ロイター/アフロ】
この影響で入場ゲートが開く前から並んで早朝より席取り競争が繰り広げられるが、コース内を走ることはNG。実は筆者も初めてのマスターズで会場内を走ってしまい注意されたことがある。なお、筆者は処罰は受けなかったが、走ったパトロンはチケットにパンチ(穴)が開けられてしまうそうで、1つ目が警告、2つ目が退場になると言われている。
クラブハウスの前で記念撮影サービスも
マスターズの名所の一つ「マグノリア・レーン」。選手と関係者のみ通行が許されている 【Getty Images】
クラブハウスをバックにカメラマンが記念撮影を行っているのだ。一人でも数人のグループでもOK。撮影が終わるとマスターズのカードを渡され、そのID番号を指定されたウェブページで打ち込むと、撮影された写真が見れ、ダウンロードもできる。ちなみに、クラブハウスと反対側がマスターズファンなら誰もが憧れるマグノリア・レーン。オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの正門からクラブハウスをつなぐ並木道で、選手と関係者しか通れない道だ。この光景を目にしながら記念撮影ができる。
世界最高峰のパトロンたち
優勝を決め、パトロンと喜ぶタイガー・ウッズ。パトロンの存在もマスターズを彩る一部であると言えよう 【Getty Images】
海外に行くと、日本ではあまり経験しない横柄な態度をとられ閉口することが少なくないが、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの会場には世界各国から、さまざまな人種が集まっているのにもかかかわらず、譲り合い・助け合いの精神が徹底されている。
こういったパトロンの雰囲気も、世界最高峰と言われる舞台を作り上げていると言えよう。チケットが入手困難かつ高額であるため、なかなか観戦のハードルは高いが、ここに行かないと感じることができない至福の時間が存在する。来年のマスターズを見る際は、そういった舞台裏に思いをはせてみてはいかがだろうか。