豪州伝統GIドンカスターマイルは超難解戦 日本馬クルーガーにも馬券攻略の糸口
データ的には13年優勝馬と条件そっくり?
オーストラリア競馬伝統のマイルハンデ戦、ドンカスターマイルの日本からクルーガーが挑戦 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
過去20年のドンカスターマイル優勝馬について「ハンデ」「枠順」「現地単勝オッズ」の3要素を分類すると、大まかながら「ハンデ55kg以上、枠番10から16、単勝10倍以下」という傾向が浮かび上がる。
クルーガーは「ハンデ53kg、枠番4、現地前売りで単勝20倍前後」と、上記モデルに一致する要素がなく、情勢は不利に見える。ただ、ハンデ53kgの優勝馬は過去20年で3頭存在し、とりわけ2013年のセイクリッドフォールズは枠番4、単勝オッズ19倍と、今回のクルーガーと極めて近い条件で勝利をさらっている。しかも、その鞍上はT.ベリー騎手。チャンスの糸口も見える。当時は現地発表で「Heavy10」という最も悪化した馬場状態だったが、クルーガーにも不良馬場の富士S(2017年)で3着という実績があり、レース当日が道悪になればチャンスも増すだろう。
優勝馬像に最も近いのはゴドルフィン所有のアリーゼー
ゴドルフィンの4歳牝馬アリーゼーが過去の優勝馬像に最も近いか 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
現地オッズの穴ならドリームフォース、ランドオブプレンティ
これら以外で注目するなら、ドンカスターマイルの最重要前哨戦であるジョージライダーS組だろう。2着ブルータルは前述の通りとして、3着のドリームフォースは枠番13でハンデ53.5kg、6着ランドオブプレンティは枠番9でハンデ55kgと、枠番とハンデは好走馬の条件に近似。ドリームフォースは昨年11月以降にG3レースを2勝している上がり馬、ランドオブプレンティは昨年10月にG1初制覇を飾り、2か月前にもG1で2着がある実績馬だ。それでいながら現地の前売り人気はクルーガーと大差ない。
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