高松宮記念はダノン、モズに不安データ 推奨馬は“リピーター”ナックビーナス

JRA-VANデータラボ

短距離界の新王者が誕生するか

 日曜に中京で春の最強スプリンター決定戦、高松宮記念が行われる。昨年このレースを制し、秋のスプリンターズSも勝利したファインニードルが引退。今年は短距離界の新王者が誕生するかが大きな見どころだ。今回のデータde出〜たでは、2012年以降に中京競馬場で行われた高松宮記念・近7年のデータから馬券で狙える有力馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

高松宮記念の人気別成績(過去7年)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は高松宮記念近7年の人気別成績。1番人気馬は16年ビッグアーサーら2勝をあげ、複勝率71.4%。2番人気馬も昨年のファインニードルら2勝をあげ、連対率は71.4%でトップ。3番人気馬も14年コパノリチャードが勝利し、これら1〜3番人気馬はいずれも複勝率71.4%で並んでいる。以下、4・5番人気馬が1勝ずつで、勝ち馬は上位5番人気以内におさまっている。

 また、2着馬は8番人気以内、3着馬は10番人気以内におさまっており、11番人気以下の人気薄の激走はなかった。馬連での万馬券は、不良馬場で行われ、2着に8番人気スノードラゴンが激走した14年のみ。堅めの決着が多いものの、昨年10番人気で3着に激走したナックビーナスのようにヒモ荒れとなるケースもある。

高松宮記念の脚質別成績(過去7年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて表2は高松宮記念における脚質別成績。先行した馬が一昨年のセイウンコウセイら5勝をあげ、連対率25.0%・複勝率32.1%でトップだ。差し馬は昨年のファインニードルら2勝をあげ、3着以内数は10頭と最も多い。これら先行もしくは差し馬が中心といえる。

 なお、逃げた馬は13年ハクサンムーンの3着1回で連対なし、追い込み馬も14年スノードラゴンの2着1回のみとどちらも厳しい。

高松宮記念の前走レース別成績(過去7年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走レース別成績。出走数が多いのは表の上位3レースだが、特に黄色で強調したシルクロードS組に注目。16年ビッグアーサー、一昨年セイウンコウセイ、昨年ファインニードルと近3年続けて勝利、15年を除いて毎年1頭ずつ3着以内馬を出しており、複勝率33.3%は阪急杯組・オーシャンS組を大きく上回っている

 阪急杯組は14年コパノリチャードら2勝も、近2年は3着以内馬が出ていない。出走数最多のオーシャンS組は12年カレンチャンの1勝のみだが、複勝回収率では上位3レースの中で最も高い。チェアマンズS組の1勝は15年に勝利した香港馬のエアロヴェロシティだ。なお、フェブラリーS組・京都牝馬S組・香港スプリント組から3着以内に入った馬は過去にG1で勝利した経験があった。

シルクロードS組の前走着順別成績(過去7年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4はシルクロードS組の前走着順別成績。前走1着だった馬は昨年のファインニードルが勝利し、連対率40%・複勝率80%と高い。前走1着かつ高松宮記念で2番人気以内だった馬は4頭すべて3着以内に入っている。

 前走2着馬からは一昨年のセイウンコウセイ、前走5着馬からは16年ビッグアーサーがそれぞれ勝利。ビッグアーサーは前走シルクロードSで1番人気に支持されていた。

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