スプリングSは今年も前走500万組に注目 データのイチ押しはロジャーバローズ

JRA-VANデータラボ

1986年以降、10頭の皐月賞馬を輩出

 皐月賞トライアルのスプリングS。JRA-VAN Data Lab.でデータが提供されている1986年以降では、最多となる皐月賞馬10頭を輩出しているのが、このスプリングS組だ。昨年は本競走2着のエポカドーロが、皐月賞では7番人気の低評価ながらも巻き返して優勝、続く日本ダービーでも2着と好走した。今年はどの馬が1冠目へ向け前進するのか。過去の傾向から分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 過去10年、1番人気は複勝率90.0%。馬券圏外1頭は一昨年のサトノアレスだったが、昨年はステルヴィオが優勝しており、引き続き信頼性は高いと考えたい。連対馬20頭中18頭は5番人気以内と、連対候補は人気馬が中心になる。また、13頭立て以下で行われた年は好走12頭すべてが6番人気以内。14頭立て以上になれば、7番人気以下の馬にも2〜3着ならチャンスがある。

馬体重別成績(阪神除く)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 馬体重別(阪神競馬場で代替された2011年を除く)では、他の多くのレースと同じように、大型馬ほど好走確率が高めに出ている。人気馬の「連対率」に大きな差がついているのがこのレースの特徴で、1〜3番人気馬に480キロ以上の馬がいれば特に注目したい。ただし、複勝率では460キロ未満の1〜3番人気馬も100%と崩れていない。

枠番別成績(阪神除く)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 同じく中山開催時にかぎった枠番別成績では、5、7枠が1連対のみ、他の枠は2連対以上。そのため内と外に分けると、1〜4枠のほうが好成績だ。特に4番人気以下の馬では、連対馬6頭中5頭がその1〜4枠から出ている。

前走クラス別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 前走クラス別成績で、好走確率が高いのは中央競馬のG1組。また、500万条件組が3着以内に最多の13頭を送り込み、複勝率30.2%など好走確率も上々だ。一方で、新馬・未勝利組は12頭すべて圏外に敗退している。なお、前走レース別では朝日杯FSの【2.1.3.6】、共同通信杯の【1.3.0.15】、そしてきさらぎ賞の【1.1.1.3】を除き、好走馬は2頭以下。該当馬が多いレースでは、京成杯組が【0.0.0.10】に終わっている。

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