第91回選抜高等学校野球大会が23日に阪神甲子園球場で開幕する。15日の組み合わせ抽選会を前に、今大会の見どころを3回に分けて探っていきたい。2回目は21世紀枠で出場する3校を紹介する。
(選手の学年は新学年)
石岡一は好投手2枚そろう

石岡一は1910年に農学校を母体として開校。普通科のほかに園芸科、造園科があり、定時制課程もあるので、実習スケジュールなどの関係から練習で全部員がそろいにくいハンデキャップを抱える。それでも異なる授業終了時間に応じてウオーミングアップを行うなど、工夫を凝らした練習でカバー。大学進学率とはまた違った、農業を通じた「新しい形の文武両道を示す可能性がある」と評価されて選出された。
昨秋の茨城県大会は明秀日立、土浦日大と、春夏の甲子園出場校を破ったが、準決勝で藤代に延長13回タイブレークでサヨナラ負け。あと一歩で関東大会出場を逃し、最終公式戦日が9月26日と、今大会出場校の中で唯一、9月に秋が終わってしまった。
ただ、エース・岩本大地(3年)は土浦日大戦で12個、藤代戦では16個の三振を奪った。公式戦全体で28回2/3を投げ、奪三振率が11.30と高い。自己最速は147キロで、プロも注目する右腕だ。同じ農業系の高校で昨夏の甲子園を沸かせた、金足農の吉田輝星(現・北海道日本ハム)から大きな刺激を受けたという。
秋季大会の前半で先発することが多かった小松崎駿(2年)は、15回2/3と投球回数こそ少ないものの、防御率0.57の数字を残した。今大会出場校の主力投手(対象はチームの総投球回数の30%以上、もしくは投球回数25以上)の中では2番目に良い。岩本に注目が集まるが、下級生の右腕も今後の成長が楽しみだ。
打線はチーム打率が3割1分2厘。5番・武田翼(3年)が4割1分2厘、6番・中山颯太(2年)は4割4分4厘、8番・塚本圭一郎(2年)は4割1分2厘と中軸から下位打線にかけて4割打者が並ぶ。公式戦5試合中4試合が2桁安打。未知数なチームだけに、本番でどうなるか注目だ。
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