豪華メンバー集結の金鯱賞を分析 データ最上位はGI馬押しのけギベオン

JRA-VANデータラボ

G1大阪杯の前哨戦

 2017年から3月開催となり、G1に昇格した大阪杯の前哨戦となった金鯱賞。17年のヤマカツエース、18年のスワーヴリチャードと過去2年の勝ち馬がいずれも本番で好走し、その役割を見事に果たしている。日曜に開催が移った今年は、ますます豪華なメンバーがスタンバイ。注目の一戦に向けて、過去2年の1〜3着馬の共通点から有力と思われる馬を探してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

金鯱賞1〜3着馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は、3月開催になってからの金鯱賞で1〜3着に入った馬の一覧。人気から見ていくと、過去2年はいずれも1番人気が勝利も、2着には7、8番人気と2年連続で穴馬が入り、17年は3着にも13番人気と、決して堅いレースとはいえない

 4角通過順にも特徴が出ており、過去2年とも4角1番手だったダークホースが2着に入っている。17年のロードヴァンドールは近走でも逃げていたが、明確な逃げ馬が不在だった18年はサトノノブレスが粘り込み。同馬は14年の日経新春杯を逃げて勝った実績があり、メンバーを見渡してこれといった逃げ馬がいないようなら、過去の戦績までしっかりとチェックしたほうがよさそうだ。

芝2000m実績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2〜5では、過去2年の好走馬が金鯱賞と同様の条件において、どのぐらいの実績を残していたのかを調べてみたい。

 まず表2は、金鯱賞と同じ芝2000mの実績を示したもの。いずれも高い好走率を残しており、オープン・重賞の芝2000mで好走した実績もあった。ロードヴァンドールは2走前に1600万下を勝ち上がったばかりということもあり、オープン実績はなかったが、複勝率87.5%という高い距離適性を見せていた。

急坂コース実績(芝のみ)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 中京は、最後の直線に急坂が設けられているのがひとつの特徴といえる。そこで、急坂がある芝コース(ほかに阪神、中山)における実績を調べてみたところ、表3の通り、6頭中4頭が複勝率50.0%以上を記録。複勝率44.4%のヤマカツエースも重賞3勝だから、好走した6頭中5頭は急坂を苦にしない馬だったことがわかる。唯一、17年3着のスズカデヴィアスは複勝率11.1%と急坂を得意とするタイプではなく、3着までにとどまった一因とも考えられそうだ。

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント