藤田菜七子デビュー3年分をデータ分析 新制度でさらに活躍か、得意条件はコレ!

JRA-VANデータラボ

枠番別成績

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は枠番別成績で、上半分は芝、下半分はダートを示している。より明確な傾向が出ているのはダート戦。ダートでは8枠を中心に外枠の成績がよく、内枠で苦戦している様子が見てとれる。対する芝は、内の1〜3枠で比較的勝率が高く、複勝率は真ん中あたりの3〜6枠の数値がいい。

クラス別成績

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表6はクラス別成績。なお、今年から導入されたリステッド競走はオープン特別に含めている。もっとも安定しているのは500万下。そのなかでも「ローカルのダート」に絞れば勝率6.9%、複勝率19.8%に数値が上昇する。一方、新馬戦では1勝のみにとどまり、オープン特別や重賞ではまだ3着以内がない。とはいえ、昨年10月には1600万下での初勝利を挙げており、これから経験を重ねていけば上級クラスや新馬戦で勝ち負けになる馬を任される機会も増えてくるはずだ。

厩舎別成績(着別度数順)

表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表7は厩舎別成績。最多の4勝を挙げているのは小島茂之厩舎で、デビュー初年度の2016年から勝利を記録し、【2.2.0.1】と好相性のマルーンエンブレムをはじめ、勝率でも回収率でも好成績を収めている。また、音無秀孝厩舎田所秀孝厩舎加用正厩舎といった関西所属の厩舎で優秀な数字が残っている点も注目に値する。一般に関西の厩舎は減量騎手の起用に積極的ともいわれる。女性騎手2キロ減が適用される今後はローカルを中心に「藤田騎手が乗る関西馬」を狙ってみる価値はあるのではないだろうか。

文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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