富樫勇樹「リバウンドが勝敗を分ける」 W杯出場が懸るイラン戦へ 選手コメント
富樫は「試合の入り方であったり、気持ちの準備が大切」と強調 【写真:日本バスケットボール協会】
イランとは昨年の9月17日、大田区総合体育館で対戦。この時は八村塁、渡邊雄太の活躍もあり、70−56で勝利を挙げた。今回、日本の将来を担う2名の選手は所属チームでの活動を優先したため男子日本代表には合流していないが、悲願のW杯出場に向けて、Bリーグでプレーする選手たちのみで是が非でも勝利をもぎ取りたい。
富樫勇樹は大一番に向けて、「試合の入り方であったり、気持ちの準備が大切」とコメント。「特にリバウンドが勝敗を分ける」「全員の意識が必要」と気を引き締めつつ、「世界の舞台に立てるチャンスが目の前にあるのですから、とても楽しみ」とW杯出場への思いも口にした。また、比江島慎は「雄太と塁がいなくても勝てることを証明したい」ときっぱり。「日本一丸で戦ってください」と、ファン・ブースターとともに戦う姿勢を見せた。
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富樫勇樹(千葉ジェッツ)
――日本からトルコに入って最終調整を行った。現在のコンディションは?
時差の調整など、できるだけのことをチームとしてやりました。トルコに入ったことでイランまでの移動距離も短く、良いコンディションで試合に臨めると思います。イランがどんなメンバーで臨んでくるかはまだはっきりと分かりませんが、技術の面では1日、2日で大きく向上するものではないので、試合の入り方であったり、気持ちの準備が大切です。
――イラン戦でポイントとなるのは?
特にリバウンドが重要だと思っています。これが一番勝敗を分けることになるので、全員の意識が必要です。自分のマークマンに取らせないように確実にディフェンスリバウンドを取るということを、コートに立つ5人が共通で認識しなければいけません。昨年の9月に日本で行われた試合で勝ちはしましたが、オフェンスリバウンドを奪われるケースがあったので、今回勝利を収めるためにも徹底したいと思います。
――15センチ以上大きな相手とマッチアップします。
身長のことは仕方のないことだと思うので、自分のできることをまず遂行する意識です。その状況下でも自分にアドバンテージがあると思うのでそれを生かしたいですし、試合に出るからにはやっぱり活躍したいので。そしてチームを勝たせたいという気持ちを持ってプレーします。
――イラン戦、カタール戦に向けた決意を。
この2試合の結果でW杯出場が決まるので、緊張感を持っています。ただ2006年以来、日本が出られなかった世界の舞台に立てるチャンスが目の前にあるのですから、とても楽しみであったりもします。今までチームとして構築してきたものしか出せないので、あまり考えすぎずにプレーしたいと思います。この予選ではアウェー、ホームに関わらず日本の多くのファンの皆さんに応援していただいたので、やっぱり結果でお返しがしたいですし、残り2試合、全力で戦いたいと思います。
比江島慎(栃木ブレックス)
W杯での戦いをにらみ「この2試合は非常に大切」と意気込む比江島 【写真:日本バスケットボール協会】
――現在のコンディションは?
チームの状況は悪くないと思います。個人的にはもう少し上げたいところですが、時間的には大丈夫です。しっかりと練習してもっともっと上げていけば十分戦えると思いますし、基本的なところから突き詰めていきます。
――イランの印象は?
サイズがありフィジカルも強いチームでありながら、高い技術を持っています。それだけにアジアの中でも厳しい相手であり、ましてや今回はアウェーでの対戦です。雄太と塁はいませんが、それでも勝てることを証明したいですし、W杯に出場できればさらに価値の高いものが得られるので、しっかりと準備したいと思います。
――Window6は日本のバスケットボール界にとっても重要な戦いです。
これまで苦しい時期もありましたが、やっとここまで来ました。W杯出場にはこの2連戦がとても大切な戦いであることは認識しています。W杯に出場した時もこのアウェーでの戦いが重要な財産になると思うので、しっかり勝って自信をつけて世界の舞台でプレーしたいです。そのためにも皆さんの応援が僕たちの後押しになるので、日本一丸で戦ってください。
田中大貴(アルバルク東京)
田中は「最高の準備をして試合に臨みたい」と力強く語った 【写真:日本バスケットボール協会】
――今の心境を教えてください。
やっぱりこのイランの地に入って、より一層集中力が高まったと思います。移動の疲れは多少ありますが、明日1日あるので、今できる範囲でいい準備をしっかりすることが大事です。また、疲労など言っていられない状況なので、最高の準備をして試合に臨むだけだと思います。
――イラン戦での自身の役割は?
自分がマッチアップする可能性のある選手がキーとなるので、その選手たちを気分良くプレーさせないようにするのが大きな役割だと思います。それに加えて、オフェンスでは得点を取らなければいけないですし、そう簡単ではないことは分かっていますが、自分自身のチャレンジだと思って試合に臨みたいです。
――Window6でのイラン、カタールとの戦いをどのようにプレーしたいと思いますか?
この後にカタール戦もありますが、今はイラン戦のことだけを考えて、このビッグゲームをものにしたいと思っています。イラン戦は全神経を集中させて戦う必要がありますし、それだけにこの一戦が大切です。この試合は完全アウェーでの中で行われますが、チームメートとスタッフが一丸になって戦います。
(構成:バスケットボールキング、取材協力:日本バスケットボール協会)
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