阪急杯は前走負け馬がオイシイ狙い目 データ推奨は0秒5差以内の惜敗

JRA-VANデータラボ

高松宮記念の前哨戦としても注目の一戦

 フェブラリーSが終わり、今週から中山・阪神開催が開幕する。今年最初となる阪神開催の日曜メインは芝1400m重賞の阪急杯。高松宮記念の前哨戦としても注目の一戦で、ロードカナロアやコパノリチャードが同レースから大一番を制している。今回はこの阪急杯をピックアップし、2009年以降のデータから馬券での狙いどころを探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

阪急杯の人気別成績(過去10年)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は過去10年の人気別成績。1番人気馬は16年ミッキーアイルら2勝で、連対率40%・複勝率50%。2番人気馬は15年ダイワマッジョーレら最多タイの3勝をあげ、複勝率は60%でトップだ。以下、4番人気馬は2勝で連対率トップの50%、7番人気馬は昨年のダイアナヘイローら近2年の勝ち馬を含む3勝をあげている。

 連対馬は上位8番人気以内におさまっているが、3着馬は下位人気まで幅広く分布している。一昨年は7番人気トーキングドラムが勝利し、3着には初めての芝だった最低12番人気のナガラオリオンが激走。3連単で248万3180円の大波乱となっている。比較的堅めの決着が多いものの、場合によっては大波乱となることもありえる一戦だ。

阪急杯の年齢別成績(過去10年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は年齢別成績。5歳馬が昨年逃げ切ったダイアナヘイローら過半数の7勝をあげており、他の年代に比べて勝率が抜けて高い。7勝のうち、2勝が7番人気馬で単勝回収率も100%を大きく超えている。

 また、4歳馬は14年コパノリチャードの1勝のみだが、複勝率は5歳馬を凌いで34.4%でトップだ。また4歳は3着以内馬11頭中6頭が5番人気以下の伏兵で、複勝回収率は100%を超えている。なお、6歳馬と7歳以上の馬はともに複勝率9.1%と低いが、7歳以上の3着以内馬は4頭中3頭が7番人気以下と人気薄の激走に注意しておきたい。

阪急杯の枠番別成績(過去10年)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は枠番別成績。内目の1〜3枠と外目の6〜8枠の比較では、勝ち星はそれぞれ5勝ずつと互角だが、複勝率では内目の1〜3枠が優勢だ。1〜3枠では2着6回、3着7回と複勝圏内に入る頭数が多く、2枠・3枠は複勝回収率で100%を超えている。開幕週で内目の状態が良く、内枠の方が距離ロスの少ない分だけ有利になると考えられる。

 一方で、不振傾向にあるのが真ん中付近の4枠、5枠に入った馬だ。特に5枠に関しては、20頭中1頭も3着以内に入っていなかった。

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