無敗2歳王者始動! 共同通信杯データ分析 アドマイヤマーズは買い?消し?

JRA-VANデータラボ

クラシック本番へと弾みをつけるか

 今回は3歳重賞の共同通信杯を読み解いていく。なんといっても注目は、ここから始動する2歳王者のアドマイヤマーズ。無傷の5連勝を飾り、クラシック本番へと弾みをつけるのか。それとも、初めて土をつける馬は現れるのか。過去10年のデータから今年のレースを展望してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は人気別成績。1、2番人気がいずれも複勝率60.0%、3番人気はそれを上回る複勝率70.0%を記録し、合わせて19頭の1〜3着馬を出している。ほぼ毎年1〜3番人気のうち2頭は1〜3着に入っている計算で、ここを軽視して馬券を買うのは難しそうだ。続く4〜6番人気からも計8頭が1〜3着に入った一方、7番人気以下から連対した例はなく、3着が3回あるのみ。基本的には上位人気馬が確実に好走を果たすレースと言える。

斤量別成績(牡馬のみ)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は斤量別成績。過去10年、牝馬の好走例はなく、今年は出走登録もなかったため、ここでは牡馬のみを集計対象とした。実績を重ねた牡馬は57キロで出走することになるが、56キロと比べて好走率は下がらない。勝率や連対率はむしろ高いぐらいなので、1キロ重い斤量をさほど気にする必要はないだろう。

前走着順別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は前走着順別成績。明確な傾向が出ており、前走で1〜3着に入っていないと好走の確率が著しく下がる。一方、前走4着以下から巻き返した馬は4頭のみ。それらの馬に共通するのは、前走がオープン・重賞だったことと、前々走で1着もしくはオープンで連対していたこと(なお2016年の勝ち馬ディーマジェスティも、前走がホープフルS出走取消、前々走は未勝利戦1着で、このパターンと合致する)。言い換えると、前走条件戦で4着以下だった馬や、過去2走でいずれも凡走に終わった馬は大幅な割引となる。

前走クラス別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走クラス別成績。成績がいいのは前走オープン特別組だが、今年は該当する登録馬がいない。そこで重賞から見ていくと、前走がG1〜G3だった馬はいずれも好走率、回収率のどちらか(もしくは両方)が優秀で、前走オープン特別組がいないのであればここから狙っていくのが無難だろう。前走500万下組からは5頭が好走も数値としては微妙で、吟味が必要になる。数値としては前走新馬のほうが高く、こちらを狙う手も考えられる。

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