東京芝1600mと1800mの違いと共通点 馬券を買う上で押さえたいポイント
今週の東京は千六と千八、2つの重賞
人気別成績
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
細かく見ていけば、芝1600mは1〜3番人気の単勝回収率がすべて90%以上なのに対して、芝1800mは2番人気が単勝回収率66%と振るわず、ここは少々異なる傾向となっている。とはいえ、全体的な人気傾向は似ており、どちらのコースも堅めの決着が多いと考えていいだろう。
枠番別成績
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
一方、芝1800mは2枠および7、8枠の数値がやや低く、特に気になるのが7、8枠だ。このコースはスタート地点からまもなくの地点で緩やかにカーブしており、外枠は若干の距離ロスを余儀なくされる。外枠不利で有名な芝2000mほどではないが、芝1800mでも7、8枠の数値が下がるということは、コースレイアウトの影響が多少なりともあるのではないか。データからはそう読み取れる。
牡牝・所属別成績
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
ただし、牡馬と比較した数値の下がり幅には異なる傾向が見られるので、そのあたりに着目してみたい。芝1600mの場合、勝率の下がり幅は大きいが、複勝率はそこまで下がらない。逆に芝1800mでは、勝率はあまり下がらないが、複勝率は結構下がる。これは、芝1600mの牝馬は1着より2着、2着より3着が多いのに対して、芝1800mでは3着より2着、2着より1着が多いという正反対の傾向を反映しているためだ。簡単に言えば、牝馬は芝1800mのほうがやや勝ちやすく、芝1600mは3着どまりのケースも多いということになる。
次に東西の所属別成績を見ると、よく西高東低と言われる通り、どちらも関西馬のほうが高い好走率を記録している。特に芝1600mでは関西馬の勝率が高く、単勝回収率も93%あるので、馬単や3連単で狙う際には参考にできそうだ。