南野「優勝しないとゴールは意味がない」 準優勝のアジア杯、カタール戦後の談話

スポーツナビ

大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)

大迫(中央)は「切り替えてレベルアップするしかない」と試合後にコメント 【Getty Images】

「切り替えてレベルアップするしかない」

(相手の守りがぶ厚かったが)そうですね。相手が4バックか5バックかどっちで来るか分からない状況の中で、自分たちが後手を踏んでしまったのは事実ですし、そこは本当に反省しないといけない。経験のある選手がもっと試合の中で変えるべきだったと思うし、そこは申しわけない気持ちもあります。

(修正を試合の中でできなかったという悔しさがある?)修正はできたんですけれど、0−2になってからだったので遅かったとは思います。僕自身、前の選手で経験がある中で言えなかったのは、すごく後悔もあるし悔しさもあります。

(自分を犠牲してでもチームの勝利に貢献したいと話していたが、今大会に懸けていた思いは?)上の世代が抜けて、本当に年齢的にも、立場的にも引っ張っていかなければいけないというのは分かっているつもりです。その中で優勝できなかったというのは、僕個人にも責任はすごくあると思います。ただ、まだまだ取り返すチャンスはあるので、切り替えてまた続けて、レベルアップするしかないのかなと終わってみて感じています。

(このチームのポテンシャルや新たな発見は?)アジアの中では絶対に勝っていく力はチームとしてあると思いますけれど、アジアの他の国も力をつけてきているのも事実です。僕自身ももっともっとレベルアップしないといけないですし、チーム全体としてしっかり勝ち切れるようになっていかないといけないかなと感じました。

長友佑都(ガラタサライ/トルコ)

「W杯に行けない危機感を持っている」と口にした長友 【Getty Images】

「W杯に行けない危機感を持っている」

 これをまたエネルギーにできるなと、自分自身はポジティブに捉えています。これで優勝すると、本当の意味での次のエネルギーというものが自分の中で湧いてきたかというと、そうじゃなかったかなと思うので。非常に悔しいので、まずトルコに帰ってやるしかない。その気持ちにさせてもらっているので、そういう部分はポジティブだと思います。

(アジアがレベルアップしていると実感したと思うが、W杯のアジア予選に向けて危機感も高まっている?)決勝まで来ましたけど、正直W杯に出られるか分からないですよ。その危機感は大きくあります。今まで韓国、オーストラリアだったり、今回サウジアラビアが出ましたけれど、日本が出て当たり前だとたぶん皆さんも思っていたと思うし、選手自身もみんな思っていた。これでまたカタールが出てきて、UAEもいますし、イラン、イラクもいますし、これまでと同じような5枠、5チームしか行けない、4チームしかW杯に行けないという状況だと、これはもう分からないです。日本がW杯に行けないということもちょっと考えておかなければ。そのくらいの危機感を持っていますよ。それも含めて自分自身は良かったかなと思います。

(W杯予選に向けて、今後の親善試合や夏のコパ・アメリカの位置づけは?)特にコパ・アメリカは、向こうも本気で来ますし、すごく大きな経験になるんじゃないですか。親善試合はアウェーでやりたいですよ。親善試合のホームでは、やっぱり結局相手が明らかに手を抜いているし。特に強豪は。そこで勝ったとしても何の意味も持たないんじゃないかと思います。アウェーの厳しい環境でやって、勝って、本当の意味で自分たちの自信につながると思います。

(イスタンブールに帰ると香川真司がいるが)親友が待っているのでね、はい。それも1つの楽しみにして、結局負けたのは残念なので、またサッカー人生は続くので、そしてまさか真司と同じ街で、ライバルチームにはなりましたけれど、一緒に戦えるなんて夢にも思っていなかったので、トルコのサッカーを盛り上げたいです。日本人で。すごく楽しみです。

遠藤航(シントトロイデン/ベルギー)

「けがをするのは何か自分に問題がある」

(収穫と課題は?)大会を通してはすごく充実していてチームとしても戦えていたし、我慢強く粘り強く、うまくいかないときも戦えていたし、結果も出ていたのでよかったと思います。ただ、決勝に関して言えば失点してしまって、難しい展開になってから、できれば2点目を与えたくなかった。守備のやり方を少し変えて、前からプレッシャーをかけられるようになってからは自分たちのリズムでやれていたと思う。そこらへんは、臨機応変に前半から(ピッチの)中で変えながらやれていたと思うので、そんなに内容的に悪くはなかったと思います。

(これでまたアジア戦線も厳しくなったが)チームとしてまだまだだと思い知らされた大会です。すぐにはうまくいかないことが良かった、と後々思えるようにしていくことが大事なのかなと思っています。まだまだ成長していけるチームだと思うし、個人としてもまだまだやるべきことはたくさんある。コンディションはよかったけれど、けがをしてしまうというのは何か自分に問題があるということだと思うので、しっかり治してまた代表に戻ってこられるようにしたいと思います。

(主力としてA代表の公式戦を戦ったが)そうですね。この経験を忘れずに、これからやっていかなければいけないと思うし、ロシア(W杯)の時もそうでしたけれど、そうした悔しい思いがあった中で、自分は環境を変えて少しずつ成長してこれていると思うので、続けてやっていきたいです。

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