南野「優勝しないとゴールは意味がない」
準優勝のアジア杯、カタール戦後の談話
ゴールを決めた南野だったが、「優勝しないと意味がない」ときっぱり
ゴールを決めた南野だったが、「優勝しないと意味がない」ときっぱり【Getty Images】

 サッカー日本代表は1日(現地時間)、アジアカップの決勝でカタール代表と対戦し、1−3で敗れた。日本は前半12分、アルモエズ・アリのオーバーヘッドで先制を許すと、27分にも立て続けに失点。後半24分に南野拓実のゴールで一時は1点差に詰め寄るも、ゴール前で相手と競り合った吉田麻也がハンドを犯してしまいPKを献上。これをきっちりとアクラム・アフィフに決められ万事休す。試合終盤に見せた猛攻も実らず、日本は準優勝で大会を終えた。


 試合後、得点を決めた南野は「優勝しないと意味がない」ときっぱり。「守備がはまらない中で失点してしまった」と失点シーンを振り返りつつ、「それでも2点取り返さないといけなかった」「この悔しさをここで終わらせてはいけない」と悔しさをにじませた。


 また、初めてキャプテンとして大会に臨んだ吉田麻也は「チームを優勝に導くことができなかったという自分の未熟さをすごく悔いています」とコメント。「ここでチームとしてダメになるのか、ここから学んではい上がって強くなっていくのかは自分たち次第」と前を見据えた。

南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)

「この悔しさをここで終わらせてはいけない」


 うーん、やっぱりこの大会は優勝しないと意味のない大会だったと思いますし、悔しい気持ちでいっぱいですね。


(前半は)やっぱり守備がはまらない中で失点してしまった。それが自分たちが苦しめられた部分だなと思います。そこでチームとしての守り方であったりとか、もう少しボールに寄せるスピードとか距離を振り返ってみると、そういう部分が失点につながったんじゃないかなと思います。


(カタールのシステムが)4−4−2、4−3−3で来るのか、3−5−2で来るのかとか、いろいろな情報があった。その中で自分たちのゲームプランとしてしっかり前からプレスをかけるといういつも通りのものがあったんですけれど、最初、相手のシステムにうまくハマらなかったんですよね。途中から変えたんですけれど、2失点目の後だったので。最低でも1失点した後に自分たちで(ピッチの)中で守り方を、サイドハーフももうちょっと上げて、僕がアンカーのところにマンマークぎみにいくという戦い方に、気付いてやれればよかったと思います。


(0−2というスコアを見てワールドカップのベルギー戦を思い出したが)そうですね。1点入った時に時間帯も悪くなかったし、後半の戦い方だったらチャンスはあるなと思っていました。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でハンドで、それはしょうがない。それでも2点取り返さないといけなかったと思うし、運も実力のうちと言いますし、まあ悔しいですね。


(渇望していたゴールを取ってチームにも大きな勢いを与えたが、あのゴールの意味は?)意味ないですね。負けたので(苦笑)。本当に勝たないと、優勝しないと意味ないくらいに僕も思って戦っていたし、やっぱりそれにつながるゴール、それにつながるためのチームへの貢献だったらあのゴールは意味があったと思いますけれど。


(表彰台のカタールの選手を見て)悔しいですね。あそこに立っているところをイメージしていたし、目の前でそれがなくなってしまったので。この悔しさをここで終わらせてはいけないなと思ました。


(A代表で主力として戦った初めての大会だったが)代表選手としてこういう大会の中で戦うというのはすごい楽しかったです。サッカー選手としての喜びというのは感じましたし、だからこそこの代表のユニホームを着てもっとプレーしたいと思ったし、その分、悔しさも大きい。この経験を、自分の成長につなげていきたいと思います。(重圧を感じた?)いや、正直なかったですね。ゼロではないですけれど、僕はどんな試合でも常にこれが決勝戦と思ってプレーしているので、いつも通りプレーできました。


(収穫は)代表の選手としてこういう短期決戦の中で連戦がいっぱいある中での過ごし方であったり頭の切り替えというのは、A代表として初めてだったのでいい経験になりました。

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

キャプテンとして今大会に臨んだ吉田だったが「自分の未熟さをすごく悔いている」と肩を落とす
キャプテンとして今大会に臨んだ吉田だったが「自分の未熟さをすごく悔いている」と肩を落とす【Getty Images】

「自分の未熟さをすごく悔いている」


(途中で)もう1点取れば(同点)というところで3点目を取られてしまったのは非常に大きかったと思います。個人的にも3失点とも全て自分のところでやられている。新しい役割を任せられて挑んだ大会でしたし、そこでチームを優勝に導くことができなかったという自分の未熟さをすごく悔いています。この負けからまた進まないといけないし、次はコパ・アメリカと夏からはW杯予選があるので、もう1回、立ち上がっていかなきゃいけないですね。


 こういう大きな大会が終わった後、前に進むエネルギーというのは非常に大事になってくる。ここでチームとしてダメになるのか、ここから学んではい上がって強くなっていくのかは自分たち次第だと思います。


(前のプレスもはまらず、2トップのマークもつかめないまま2点取られた?)プレスのかけ方がはまらなかったことと、ボランチの脇で11番(アクラム・アフィフ)を誰がつかむのか。19番(アリ)とうまく入れ替わりながら誰がつかむのかで、1点目も2点目もそこを起点にされて失点しています。そこでの臨機応変さが足りなかった。イラン戦ですごくいいパフォーマンスを出して、この流れでいけるだろうという油断やスキみたいなものを僕自身がチームの中で少し感じていたのにも関わらず、それを律することができなくて、勝ちに導くことができなかったという自分自身がすごい不甲斐ないですね。


(初めてキャプテンとして臨んだ大会だったが)自分自身が未熟だなと。やっぱり毎試合感じましたし、特にこの試合の後は非常に感じることになって……。


(VARについては)どうするんですかね(苦笑)。どうですか(笑)。どうしたらいいんでしょうか。ハンドが起きたこと自体に関しては僕自身はもうどうしようもないというか、競りにいってボールが手に。もちろん当てにいっているわけではないので、アクシデントで当たってしまったんですけれど。やっぱり結果が全てで、その結果PKになって、失点をして、チームの勢いを止めてしまったというのは事実なので、僕がやっぱり一番受け入れないといけないと思います。


(今大会通じて成長した点と見えた課題は)新しい選手がたくさんの国際経験をした、そして長い期間チームとして一緒に活動して、ピッチ内外でコミュニケーションを取って、特に若い選手が多いので、経験のある選手たちからいろいろなことを学ぼうという姿勢を非常に感じました。僕自身も少しでもピッチ内外で示していかなければいけないなと思っていたんですけれど、最後にこういう形になったのは非常に残念です。

堂安律(フローニンゲン/オランダ)

「経験や成長のために来たわけではない」というコメントからも、堂安の今大会に懸けていた思いが伝わってくる
「経験や成長のために来たわけではない」というコメントからも、堂安の今大会に懸けていた思いが伝わってくる【Getty Images】

「経験や成長のために来たわけではない」


(前半、守備に苦しんでいる中で失点を許したが修正はできなかった?)そうですね。前半そのままずるずる引きずってしまったので。後半はハマりましたけれど、手遅れだったなという印象です。(もう少し早く修正できた?)それに尽きるんじゃないかと思います。


(後半、良さを出せていたが)動き的には良くなったと思いますけれど、結果がすべてだと思っています。優勝すると大会前から言ってきたので、本当に自分の責任だと感じています。


(1カ月間、このチームでやってきて得たものは)優勝していないので、正直得たものはないと思っています。優勝するために来ましたし、それしか考えていなかったので、経験や成長のために来たわけではないですし、だからこそ本当に自分の責任で負けたなっていうのを感じます。


(点を取られたあと、焦りは?)後半の立ち上がりで1点決まれば、劇的な勝利で終われるんじゃないかという望みは捨てていなかったし、1点返したあと正直いけると思ったので。判定を言いわけにするつもりはないですけれど、3失点目で自分たちの心は完全に折れてしまった印象です。


(悔しい思いをどう成長に繋げていくのか?)そうですね。本当に腹ただしいというか、自分に対して思い返せば感じていますし、それを発散できるのもピッチの上でしかないので。いくら今、ここで何かを変えたいと言っても変わらないわけなので、トレーニングから試合から、ピッチ上で変えていきたいと思います。

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