東京新聞杯は1番人気が大不振! 好走タイプを過去10年データで算出
東京新聞杯出走馬の前走着差別成績(過去10年)
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
東京新聞杯出走馬の前走クラス別成績(過去10年)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走1600万クラス組からも勝ち馬が2頭出ている。出走頭数は9頭と少ないが、勝率と連対率はG1組を上回る。15年にはヴァンセンヌがここで重賞初制覇を飾り、同年の安田記念では2着に好走した。将来有望な上がり馬がいれば積極的に狙ってみるのもいいだろう。
結論
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
フルゲートには満たない16頭の登録だったが、興味深いメンバーが揃った。藤沢和雄厩舎所属の3頭、タワーオブロンドンとレイエンダ、サトノアレスは実績馬で注目。上がり馬のインディチャンプに、前年の富士Sを勝っているロジクライあたりも人気を集めそうだ。ただ、具体的にどの馬が1番人気になるかはわからない。
データ的には1番人気が大不振であり、今年はどの馬になるかは気になるところだ。ただ、1番人気馬が明確に不利だという根拠はなく、無条件に軽視するわけにもいかない。
ひとまず前走レース・前走着順・前走着差から有力候補の馬を考えてみたい。前走G1組はジャンダルムとロジクライだが、ともに二けた着順に終わっている。着差を見れば巻き返しがあっても全くおかしくないのだが、データ的には推しにくい。
前走G2組やG3組は頭数が多い。京都金杯で9着に入り、着差も0.5秒差以内のゴールドサーベラスは要注意だろうか。ターコイズS6着(0.3秒差)のレッドオルガもマークしたい。前走オープン特別組ではキャピタルS2着のタワーオブロンドンが有力になるだろう。
前走1600万クラス組ではインディチャンプが注目株。3歳時に毎日杯でブラストワンピースとギベオンに続く3着と好走。本馬も重賞を勝てる潜在能力がありそうだ。目下、有松特別→元町Sと連勝中。勢い十分の上がり馬で、どんなレースをするか非常に楽しみだ。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。