単勝万馬券が出やすい条件とは? 今週からスタート東京千六ダートが狙い目

JRA-VANデータラボ

2014年以降のデータから

 一口に万馬券といっても馬券の券種によって出現率は異なる。単勝における万馬券はかなり獲るのが難しい部類に入るだろう。そもそもオッズ100倍以上の単勝を買ったことなどない人の方が多いのではないか。とはいえ、実際に単勝万馬券は飛び出しており、先々週の中山・京都では土日(1/12〜13)にかけて3本も発生している。今回は2014年以降のデータから単勝万馬券が出やすい条件を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

単勝万馬券の月別本数(2014年1月〜2019年1月13日)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は単勝万馬券の月別本数と、その月の単勝万馬券出現率をまとめている。黄色で強調したように4月が19本と最も多く、出現率でも1.28%でトップとなっている。出現率では6月が1.08%と4月に次いで高い。下部に示した3か月ごとの本数でも4〜6月にかけて47本で最多となっており、気温が上がる春〜夏にかけて割合も増えていることがわかる。

 全体的に見ても一年の前半の方が多く飛び出しており、後半の9・11月はそれぞれ6本と少ない。

単勝万馬券のクラス別本数(2014年1月〜2019年1月13日)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて表2はクラス別本数。単勝万馬券の総数146本のうち、未勝利戦が半数を超える74本を占めている。一度も勝利経験がない馬が集まった未勝利戦ではコース替わりや芝からダート替わりなどの条件によって前走大敗から一変するケースも少なくない。

 表1で示した一年の前半に単勝万馬券が多いというのも、未勝利戦の数が多いことが大きな要因として挙げられる。また、気温の上昇によって体調が上向く場合やローカル開催で展開に恵まれるケースもあるのだろう。

 ただし、出現率で未勝利戦を大きく上回るのが1600万下のレースだ。1600万下の13本のうち、ハンデ戦から6本出ている。先日(1/12)の中山ダート1200mの初春Sでも横山典弘騎手騎乗の11番人気モアニケアラが豪快な差し切り勝ちで、単勝1万1580円の万馬券となった。このレースではルメール騎手のイーグルバローズが1.4倍の1番人気で6着と敗れており、3連単では100万円以上の波乱となっている。

単勝万馬券が飛び出す上で「断然の1番人気が敗れる」ということが非常に重要なファクターといえるだろう。

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