年間215勝ルメールの2018年データ集 買い時はココ! 馬券傾向を総まとめ

JRA-VANデータラボ

2019年の馬券作戦の参考に

 アーモンドアイとのコンビで牝馬三冠&ジャパンC制覇を達成し、武豊騎手が持つ212勝の年間最多勝記録をも更新するなど、2018年はまさしくクリストフ・ルメール騎手の年となった。今回は記録ずくめとなった昨年のルメール騎手を、データから振り返ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は人気別成績。1、2番人気にはルメール騎手騎乗ということで必要以上に売れた馬も少なからず含まれていそうだが、それでも水準となる80%以上の回収率を単複ともに記録。特に2番人気は単複の回収率がともに90%台と優秀な数字が残っている。3番人気は、1着10回に対して2着20回と2着どまりのケースも多いことに注意。4番人気は勝率13.5%、単勝回収率103%と良好で、馬券的に面白い存在となりそう。また、騎乗は少ないものの7〜9番人気の回収率も高く、今のルメール騎手がこのあたりのダークホースに乗ってきたら侮らないほうがよさそうだ。

競馬場別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は競馬場別成績。関西所属のルメール騎手だが最近は関東圏で騎乗する機会も多く、実際に2018年に最多騎乗となったのも東京だった。その東京のほか、中山や新潟でも数字がよく、今では関東圏のほうが狙いやすいようだ。反面、関西の中央場である京都、阪神の数字はもうひとつ。なかでも阪神の勝率18.5%は、自身全体の勝率27.8%に比べて10ポイント近くも低く、勝ち切れないケースに気をつけたい。

距離別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は距離別成績。芝とダートに分けて示しているが、どちらにも共通した傾向がふたつ見られる。ひとつは、芝・ダートともに1700〜2000mの勝率がもっとも高いこと。もうひとつは、1000〜1300mや1400〜1600mといった短めの距離では好走率が落ちることだ。ルメール騎手を狙う場合、データからは中〜長距離のほうが安心して買える。

クラス別成績

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4はクラス別成績。好走率がもっとも高いのは新馬戦で、期待の大きい若駒のデビュー戦でしばしば手綱を任されている様子が伺える。重賞ではG1からG3まで優秀な成績を収めており、合計して【20.11.6.31】、勝率29.4%、複勝率54.4%、単勝回収率145%、複勝回収率101%。このデータを見る限り、やはり重賞でルメール騎手を軽視するのは危険なようだ。ただし、オープン特別の成績はあまりよくなく、1600万下の数字も振るわない。また、今年から導入されるリステッド競走に関しては、重賞とオープン特別のどちらに近い成績になっていくのか、注目していきたい。

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